バロックとモダンのマウスピース | HARUのブログ

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左から3本はバロックトランペット、ナチュラルトランペット用のマウスピース。

一番右は普通のトランペット用の物。

左から、egger BL3, SI7, S9(モダンリム), bach 2C

BLは18.5mm、右の3つは17mm位の口径。
バロックトランペット用のマウスピースは全て中高音用。

スロート(内径の一番細く真すぐな部)分の内径は左から4.3mm、4.1mm、3.9mm、3.7mm。


一番口径のデカイBLのスロートへの入り口が極端に狭いのが判る。しかもかなりの鋭角。

右に行く程その入り口のショルダーが落ちて息のスピードがスムーズに速なる。
BLは効率よく響かせないとノイズだらけの音に成るがハマると倍音の並びが面白い。

左に行く程息のスピードやシラブルに因るコントロールが無意味に成る。でも左のコントロールを右に生かす事は凄く有用だと思う。

左二つと右二つで音のキャラクターははっきりと分かれる。

左から3つ目は判り難いがモダンマウスピースよりはスロートへの入りは狭くバックボアは広いのでモダンマウスピースよりは落ち着いた響きでコントロールをすれば古楽器の響きには成る。

バロックトランペットにモダンマウスピースを付けてしまうと音の色が強く成り過ぎて他の古楽器とのバランスが取り辛い。

下の写真はユーロの1セント硬貨を使い大きさを比べた物。

一番上がSI7
次がS5
下はBL3

ちなみにバロックマウスピースの基本は平らなリムで現代のマウスピースの様に丸いカーブが殆ど無い。
これは、カップの底のエッヂと共に音色、アーテキュレーションなどに大きな影響を及ぼす。

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