メサイア~長いです(笑) | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

もう、一週間経ってしまいました。
先週の土曜日の午後に桑名を出て姫路入り。

ホテルの場所が夜行くとちょっと寂しいと云うか、直ぐ側が大人の歓楽街で食事だけしようと思っても無く~外からだと中の雰囲気が判ら無い店が多くてメインの商店街まで出ました。

寒かったのもあり何故かラーメンが食べたくなり、ラーメン屋でつけ麺を注文。うどんの様な腰の有る太い麺がカボス付きで登場。
つけ汁はどろっと濃厚に見える。
でも、その濃厚さは野菜を溶けるまで何時間も煮込んで作った物で、後は煮干しと鶏ガラのスープ。胃に優しい感じでした。
"◯六◯"、後から調べたら各地にチェーン店が有りますね。

その日は部屋で珈琲を飲みながらネットサーフィンとmailチェックして就寝。

お風呂がちょいと狭いな~と思って居たら、大浴場が有るとの事で行って来ました。大では無かったけど、ゆっくりと出来ました。浴場に入った途端、2つ有るマッサージチェアにお父さんと2才位の男の子男の子。
可愛かった~。

「子供は3才迄に一生分の親孝行をする」てフレーズを聞いた事が有るけど本当にそうだな~
今でも、可愛いですけどね(笑)

そのマッサージチェアが優れものでした。ハマった。指揮のOさん紹介したら彼もハマってた。
調べたら、医療器機のメーカーの物で約60万!機能もお値段も凄い。。


さて、

翌日の朝11時半からアリアの合わせ。
このアリアの為に声をかけて頂いた様なものです。後は少し全体を華やかに彩る役目を果たし、そして、ひたすら待つ。

今回はモダンピッコロトランペットでの演奏でしたが、バロックトランペットでの演奏が続いたのもあり、この3年程余り納得のいく出来にならなかった曲です。ピッコロでやった一番最近の演奏もハマってしまい自分としては満足のいかない物でした。
そして、上手くいっても後から録音を聴くと何処か納得のいかない曲であり難しさをずっと感じていた曲でした。技術的にはそんなに難易度が高い訳では無い。
待ちの難しさと音楽的な事。
バロックトランペットでやる時にこの曲の感じ方を変えようとしたものの更にハマり込んでも居ました。

ファーストセッション。

良い感じでした。
イメージに近づく為、曲が生きてくる為にはある意味今迄と逆のアプローチが必要だった。それに気が付き感覚と一致するのに何年かかかりました。そして、感覚の中にそれが入り自分の言葉となると、音符からやっと自由になれた。恵まれたのは、その自由さをコンマスのKさんが瞬時に察知して弦楽器全体に支持を出してくれて自由奔放に演奏させてもらえた事です。勿論、好き勝手にでは無く、オーケストラや歌のソリストと共に。。
一人で向き合って準備した事を瞬時に次のステップへ、、リハーサルから本番で成長させてもらえました。


午後に合唱との合わせ。

よく有るコンサートでしたらここでその日は終わり、翌日のゲネプロに軽く通してから本番。

しかし、今回は1時間程の休憩の後に全通し。ラッパ的には結構しんどいかな~(出番が少ないくせに)と思って居たのですが、これが当日の余裕に繋がり良いコンサートになる一つの大きな練習でした。
メサイアは長く様々な曲が有る為に全体の流れを失うコンサートが少なく有りません。その結果、良い曲だけど長い!と云う印象になる。
今回のOさんのアプローチは流れがとてもスムーズで、その流れを慣れて居ない合唱の方達を含め全体で共有する為にはこの通しが不可欠だったと思います。一昨年、ソウルでのメサイアもそうでしたが、一曲づつ止めずに物語の様に進める~モダンオーケストラだとなかなか、そう言う場面には出会わないんですけど、そうする事でそれぞれの曲の色もクリアーになりメサイアの持つ意味がハッキリすると思います。


当日のゲネプロは本当にサラッと摘まむだけ。


本番、普通は一つのソロパートを一人が歌うのですが今回は公募で一人一曲づつ。招待のソリストもいらっしゃいましたが、皆さんそれぞれの声と曲が一致して本当に素敵でした。
合唱も素敵でした。
オーケストラはKさんを軸に音楽と向き合い全体を支えて素敵だった。
Kさんが、打ち上げで「これだけちゃんと練習(リハーサル)して望むメサイアはなかなか無いですが、やっぱり練習して望むのは良い。。」と言う意味の事を話されたけど、本当にその通りです。練習する事はその音楽と向き合う事になる。音が間違いなく並べは良い訳では無い。なんとなくその雰囲気になっていれば良い訳でも無い。
理解して音楽を自らの言葉として発する。
そんな瞬間が様々な場面で感じられました。

素晴らしいプロジェクトです。ホールや指揮のOさん、それをサポートする方の力ですね。



繰り返しになりますが、個人的にも今回のメサイアはとても意味の有るものになりました。本番でも自由なお喋りをソリストやオーケストラとさせて貰いました。自分の中でやっと一つ壁が越えられた。
来週から始まるロ短調ミサ/バッハ、の感じ方も変わると思います。バロックトランペットへのアプローチにも繋がるでしょう。


本当に感謝しないといけません。


打ち上げの後にお二人のバイオリン方と夜中迄語ったのですが、これも刺激になりました。
それぞれの楽器の事はそれぞれがやれば良い。そうすれば、どの楽器とも音楽上で会話が出来る。
そんな事を感じました。



翌日の帰宅後からレッスン続きで気がついたら一週間。
時間の経つのは早いです。

写真は、箱に入って見れなかった姫路城。と、打ち上げでカメラを構えるK氏(笑)

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