少し雨模様。
今日は自分には節目です。
20年上温めて来た曲が演奏出来るんですから。
緊張はするでしょう。でも、もの凄く楽しみにしています。
バロック音楽、特にバッハは自分にとって特別な音楽です。専門家とは言い難いですが、自分の中では特別です。一生かけて向き合ってる。
それが高尚だとか優れていると言うのでなく、自分にとって、一番全てを解放出来る作曲家なんです。どんなに怖くても緊張しても曲が始まると音楽の中に取り込まれてしまう。音楽その物に浸っている自分が居ます。そんなバッハのただ一つのトランペットの協奏曲、実際にはソリストは4人ですけどね。ヴァイオリン、リコーダー、オーボエ、トランペット、それぞれが対等に書かれています。実際にはこの音域なのかこの調(ピッチ)なのか未だ不明ですが、その音域の高さの為にラッパ吹きに取っては特別な曲として捉えられています。まず、技術的な事が最重要視される。仕方の無い事ですが、それはちょっと寂しいかな、、、と、トランペットのハイトーンをひけらかす曲では無い。
この歳になってやっとそこを演奏に出せるのかも知れない。また、バロックトランペットでやる事。しかも、マウスピース等も出来る限りに拘って音色も大切に。そんな事を考えて依頼を受けました。
とりあえずこの半年の取り組みが今日で一段落するのは寂しいですね。
人生で後何回この曲が演奏出来るのだろう?
何回でも演奏したい。。。そんな思いもこめて取り組み、楽器も手に入れ、マウスピースも最後の最後迄調整した。
楽しみです。