今年の春の散策第一弾は安城市へ。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 先日の八日は水曜日、夜勤明けを利用した春の散策、その第一弾を実行。
 場所は安城市。
 今年の春の散策はまずどこへ行こうか……思案していたその時、現在、安城市歴史博物館で特別展『家康と一向一揆』が開催中とTwitterからの情報で拾った。丁度これが今、NHKの大河ドラマ『どうする家康』で三河一向一揆が描かれている最中。せっかくだから……とミーハー気分を刺激されたのだ。最も博物館側も大河ドラマの影響は当然これ当てこんで、今この特別展を開催しているだろう。まんまとその思惑に乗せられた若干の気恥ずかしさはあった。しかし元々三河一向一揆の拠点となった本證寺は、特に大河ドラマは関係なく、いつか訪れたいと漠然と思っていた。それなら関連性のある特別展とセットで訪れることが出来るこのタイミング。博物館で特別展を観て、その足で本證寺を訪れる。十分これ夜勤明けを利用した一日で回れるだろう。 
 という次第で今回初めて訪れた安城市歴史博物館。『家康と一向一揆』。
 内容は十分これ満足。関連する古い文献や資料を各地から集めてきて、説明書きも丁寧でわかりやすい。年代ごとにコーナーが進んでゆくので、それを一つ一つ丹念に追ってゆくと、自然に一揆の実情や流れ、その後を知れるという、学びも豊かな時間を大いに堪能させてもらった。この特別展を観たあとで、予定通り、『どうする家康』の舞台ともなっている本證寺に足を向けたが、特別展で予習ができたので、当時はどれほどの規模の寺社であったか、更には外濠のあとにも気持ちを向かわせることが出来て、とても有意義に感じられた。今ではその面影は微塵も残らぬ鄙びた地。それでも当時はここに市が立ち賑わっていたことに想いを馳せることが出来た。
 安城市歴史博物館から本證寺までは歩いて向かった。しかし向かう前に道順を調べてみたら若干距離があることが判明。レンタルサイクルを利用しようか些か迷った。しかし春の散策は、やはり基本は徒歩。実際に歩いてみれば、途中で堀内公園という大きな池と子供向けの簡単なレジャー施設がある公園を思いがけず見つけ、そこでしばらく休憩できたので、あまり距離を苦にせず到着できた。この堀内公園が散策のワンポイント・アクセントという感じ。実に僥倖だった。
 春の散策の第一弾。いつの間にか桜もところどころで花を開き始めていて、天気にも恵まれ、心和みっぱなしの良き一日となった。帰りに新安城駅で途中下車して、散策の締めに居酒屋でアルコール入り孤独のグルメも実施。春の散策に心地よく疲れた身体に麦酒が旨かった。