こういうのって実際どこまで許されるのだろうね? | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 セブンイレブンの男性店員がnanncoカードの申し込みの際に知った女性の個人情報を元に、女性のSNSに個人的な交際を求めるリプライ送ったら、事態が問題に発展してしまった……という話題をサンデージャポンが取り上げていたけれど、実際の話こういうのって、どこまでがアウトでどこまでがセーフか、その辺の線引きって難しいのじゃないだろうか?
 実は僕も仕事で知った個人情報を元に、ずっと思いを寄せていた、しかし僕にとってお客さんに当たる女性のTwitterアカウントに自分の気持ちを告白するリプライを送った事がある。そのTwitterアカウントは呟きを一つ落としたきり四年近く利用されていない状態だったので、相手の女性が僕のリプライに気づかなかった可能性は高い。或は気づいたけれど、何処の誰とも知れぬ相手からの薄気味悪いリプライを端からスルーしたか、何れにせよ、意を決して送ったリプライに対する反応は全くなかった。
 あの時の自分の行動をいま振り返れば、ちょっとゾッとする。もしも相手から悪い形で反応が返って来て素性を突き止められていたら、僕もただでは済まされなかったのかも知れない。職業柄そういう素性を突き止めるのは造作もないだろうし、それで事を大事にされていたら、今ごろ僕はどうなっていたか知れたものではない。端から高嶺の花の相手。寧ろ反応が返って来なかった事を幸運に思うべきなのだろう。
 しかし偏執的な恋情に心焦がれていたあの頃、僕はそういうリスクをある程度は覚悟の上でリプライを送ったのも確かだ。そう、散々の迷いと逡巡を繰り返した揚げ句、意を決してね。
 そのコンビニ店員がどれだけの覚悟の上でそういう行為に出たのか、その辺は窺いようがない。決して褒められた行為ではないし、セブンイレブンが店員を何らかの形で処分するのも仕方ないと思う。
 しかしこの程度の話をテレビがいちいち取りあげる事なのか?
 あの時もしも話が拗れに拗れて、僕の取った行動が新聞やテレビで吊るし上げられていたとしたら、例え実名報道はされないにせよ、僕は一生消えない心の傷を受けていたと思う。例えリスクを承知で取った行動とは言え、その結果がマスコミに吊し上げられた晒し者……という結末じゃ、あまりにも残酷で非情すぎるものな。
 恐らくそのコンビニ店員も、何らかの心の傷を受けたに違いない。
 最近つくづく思う、テレビも、そして新聞も、マスコミ全般が本当に糾弾しなければならない対象を見誤っているのじゃなかろうか……と。
 いい加減、野々村元議員を面白おかしく吊し上げるのも止めろ。あの男の資質は確実に僕の中にもあるから、正直、見ていて辛い。