歌.387 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

表情に暗さを感じ怯えあり鏡に映せば近ごろ我は。

 実は↑の歌、去年の8月頃ここに落として下書きのまま放置してあった歌。つまり前の職場に入り浸っていた悪がきグループ数組との、暴力沙汰も含めた日々の軋轢に、いい加減うみ疲れていた頃に紡いだ歌だ。という次第で、当時の自分の心境が託されている筈なのだけれど、なんの事はない、最近の鏡に写る顔も相変わらず卑屈で不安に満ち満ちている。そう、あれから季節は二つ変わり、鬱屈に満ちた職場からもようやく逃れられたにも関わらずね。
 要するにこれが本来の僕の顔、その真実を映した面構えなのだ。
 今はナルシスの鏡を粉みじんに叩き割り、見るも無様な己をしっかり抱きしめて、一日、また一日を懸命に頑張るしかない。
 大丈夫。この暗く卑屈に怯えた面構えで、何とか笑ってみせる。あのガード下に巣食う道化師のせせら笑いに堪えて、今日も一日あがいてみせる。