徳川って……でもNHKは凄い。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 今年の大河ドラマは真田幸村が主人公という事で、NHKがやたら真田幸村とその父親の戦術を取り上げているのだけど、確かに巧者の戦い方だと思う。しかし敵に学習能力があれば一回しか使えぬ戦術のような気もする。立地とか、その時その時の条件で多少の戦術の違いは発生したのだろうけれど、基本的に真田親子の戦術は城の中から相手を挑発して、頭に血が上って突っ込んで来た敵を城の手前に仕込んでおいた罠に陥れて潰す……というワンパターン。どう考えても同じ戦術に三回も引っ掛かって惨敗を繰り返した徳川の軍勢が間抜け過ぎのような気がするのだ。もしかして徳川って、政治的駆け引きや人信掌握術で乱世を生き抜いただけで、実際の戦に関しては相当どん臭かったのではないか? まぁそういう一族が最終的に天下を制したのは、その後に繋がる太平の世を考えれば結果的に良かったのかもしれないが、今一つ割り切れない気持ちも残る。こういう割り切れなさが判官贔屓へと走らせる心情と結びつくのかも知れない。
 しかしNHKって、やっぱり凄いな。大河ドラマを宣伝したいという下世話な思いを発露に、今まで謎とされていた真田丸の形状とその正確な位置を見事に解明しちまったよ。こういう芸当は絶対に民放では出来ないよな。若い頃は見向きもしなかった局だけど、ある程度年齢を重ねて来ると、民放には決して作れない番組をいとも簡単に作り上げてしまうNHKに、やっぱり魅力を感じるようになるよね。……受信料は払ってないけど。