忘れ難きもう一人の歌姫 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 再結成レベッカを観ていてふと思ったのだけれど、いっその事80年代のインディーズ・アイドルだったGシュミットも再結成すればいいのに。
 あの高慢ちきな程プライドの高さを感じさせたSYOKO様なら、今も極端にみすぼらしいおばはんには成り果てていないと思うけれどな。
 しかし当時のように女王様然とした佇まいは維持できず、何処かしらで恥じらいを感じさせてしまう現在のSYOKO様をぜひ見てみたい。それも又、きっとそそる筈。
 と思うのだけれど、実際の処、実に見事に姿を消したな。表舞台から消えたSYOKO様のその後をネットで探しても、全くその情報が掴めないし、そもそもインディーズとは思えぬほど時間と金を注ぎ込んで作り込まれたGシュミットの作品が一向に再発される気配がない処に、もう二度と世間に姿を晒すまい……という女王様の頑なな意思を感じてしまうのは、少し独り合点な妄想を広げ過ぎなのだろうか?
 実はGシュミットの音楽はつい最近YouTubeで追体験したに過ぎず、その活動時期にリアルに聴いていた訳ではないのだけれど、それでも音楽雑誌のグラビアで見かけるSYOKO様の存在感は、今なお強烈に記憶に焼きついている。寧ろその音楽を聴く機会が持てなかった故に、余計その麗しき姿に過度の幻想を抱いていたような気がする。
 という次第で、その後の消息が掴めぬ故に余計に謎めいた存在感が弥増すばかりのSYOKO様は、或は僕にとってノッコ以上に、あの時代を象徴する歌姫なのかもしれない(その歌声をちゃんと聴いたのは、つい最近だけどね)。

https://youtu.be/A4P9-VAUC08