もう四半世紀近くも前、『いかすバンド天国』に出演して恥ずかしい演奏を垂れ流していたあの馬鹿、恥ずかし過ぎるが故に妙に記憶の片隅に引っ掛かっていたあの馬鹿、まさかあの馬鹿が、まだ音楽活動を続けていたとは夢にも思わなかったよ。
才能がないのに続けることが偉いとは思わない。だけど才能がないのに懲りずに続ける馬鹿が俺は好きだ。小賢しい能書きばかり垂れる中途半端な才能より一途な馬鹿の方が遥かに清々しいと思う。
あれから四半世紀も活動を続けている故テクニックは幾分上達したような気もするが、でも基本的にはあの時と変わらぬ恥ずかしい演奏を垂れ流している馬鹿な奴、お前に最大限のエールを送らせて貰うよ(ライブは観に行かないと思うけど)。