皆さんおはようございます
昨日、元同僚のイマジニアの方がソーシャルメディアに投稿されたのをきっかけに、ファンの方が次々と関連投稿を行っているのを見て知ったのですが、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのアーティストとして長年活躍されたダン・グージー(Dan Goozee)さんが81歳でご逝去されたそうです。
ダン・グージーさんと言えば、東京ディズニーシーのコンセプトアートを手掛けたアーティストの1人として、日本でもご存知の方も多いと思いますが、1992年にオープンしたディズニーランドパリの建設に際しても、様々なテーマエリアのコンセプトアートを手掛け、夢の世界と現実世界との架け橋となる役割を果たされました。
グージーさんのコンセプトアートの数々は、このブログでも何度か取り上げたThe Art of Disneyland Parisの本の中にもたくさん収められているので、本を手に取られる方は是非グージーさんの作品をじっくりとご覧になってください。
実際のパークでは様々な制約条件や実用的な観点からコンセプトアートどおりに風景や建物が造られているわけではありませんが、想像の中にしか存在しなかった光景が目の前で実現していることを実感しながらパークを散策すると、パークの光景がより一層心の中に刻まれることと思います。
例えばディズニーランドパリのメインストリートUSAのシンボルとも言えるディズニーランド鉄道の駅舎ですが、コンセプトアートはグージーさんが手掛けられたそうです。
また、他国のパークのメインストリートでは見られない店舗の上に聳えるビルボードのイメージを描いたのもグージーさん。
この屋敷の絵はアトラクションのポスターの原画にもなっているので、パーク内でも見ることができます。
また、アドベンチャーランドにあるフック船長の海賊船とドクロ岩は、同じテーマエリア内にあるスイスファミリー・ツリーハウスからよく見えますが、この辺り一帯の風景をイメージしたのもグージーさんだったそうです。
ディスカバリーランドのコンセプトアートも収められていました。
ディズニーランドパリのパークで夢の世界を実現することに尽力されたダン・グージーさんのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。