いつも遊びに来てくださってありがとうございます
今日は東京ディズニーシーで気になったプロップスについて書きます。
東京ディズニーシーのアトラクションの中では、ディズニーシー・トランジットスチーマーラインが大好きで、インパークすると必ずと言って良いほど乗船します。
トランジットスチーマーラインの蒸気船についても色々書いているので、お読みいただけると嬉しいです
トランジットスチーマーラインの乗り場はアメリカンウォーターフロント、メディテレーニアンハーバー、ロストリバーデルタにあります。
その中の一つ、アメリカンウォーターフロントの乗り場の出口は、船の積み荷を保管する倉庫のようになっています。
黒板に、こんな記号が書かれています。
ヒゲのような縦線が何本か並んでいます。縦線が4本書かれた後には横線が1本付け加えられていたりしますね。
実はこれ、数を集計する際に使われる記号です。
日本では、5画の漢字「正」を使って集計を行うことがあると思いますが、それと同じなんですが、当然ながらアメリカでは漢字は使われていません。代わりにこのような縦線4本+横線(又は斜線)1本で集計を行うのです。
これをタリー・マーク(tally mark)と言います。
"tally"という単語は名詞で「勘定」という意味があります。また動詞として使われる際には「~を勘定する/集計する」という意味になるので、集計する際に使われる記号="tally mark"というわけです。
アメリカ式にタリー・マークで積み荷を勘定する様子を再現するきめ細かさからも、まるでアメリカを旅行しているような気分になりますね
ところでこのタリー・マーク、アメリカンウォーターフロント以外のテーマポートでも見ることができます。
それはロストリバーデルタ。
ユカタン・ベースキャンプ・グリルの店内にダーツで遊んだ形跡が残されているのですが…
彼らの得点がこのようにタリー・マークで記録されています。
このエリアのテーマは1930年代の中央アメリカです。
メキシコでも縦線4本+横線/斜線1本のタリー・マークが使われているのか…と思ってしまいそうなんですが。
実は縦線4本+斜線1本のタリー・マークは主に英コモンウェルス諸国や米国で使われるもので、フランスやスペイン、ポルトガルそして植民地時代にスペインやポルトガルの影響を強く受けているラテンアメリカ諸国では、別のタリー・マークがよく使われているのです。
これらの国々で多く使われるタリー・マークは、正方形の4辺を書いて最後に斜線を入れるというもの。
ダーツのプレイヤーの名前を見ると、ヘラルド、コンスエロ、セシリア、フェリペ、ロジータと、ラテン系の名前が並んでいますが、案外彼らはアメリカ人なのかも知れません。