太陽が出てからしばらくすると、屋根の水滴が集まって、つたって、滴る音が、雨のようだといつも思う。
今朝はずーっと音がしているので、何気なく外を見て、雨景色にびっくり。
予報を聞いていなかったから、私には突然の、かすんだ世界。 水不足だから、有り難いことである。
昨夜は、乾燥しているし、風邪が抜けない感じなので、水分を多めに摂ろうと、わかめスープを2杯と緑茶3杯飲んで寝たら、朝の5時ごろ、気持ちが悪くて七転八倒。
寝たまま、あちこちのツボを押し、さすり、手を当てて温めて、吐き気は下にくだれと念じて、いつの間にか、眠っていた。
そんな調子なのだけれど、またまた珍しく連れ合いがみそ汁を私の分まで作ってくれてあって、これを食べないわけにはゆくまい。
いただいて、出かける。
今日はいつも秋に朗読祭をやる場所で、新年会。
ピザを焼くよ、と主宰の永野さんに誘われて、友達のジンちゃんも行くとのことなので、参加。
少し前にテレビで鯛焼きを作るという番組をやっていて、名前は出なかったけれど、丸子の日本一の大鯛焼きが登場した。
大勢集まる中では、あれが喜ばれそうだ、と思って友達に提案、ふたりからの差し入れ、ということにする。
60センチもある名物の大鯛焼き。
パッケージも見事だし、ナイフまでついている。
あんこが甘すぎず、おいしい。
もちろん、しっぽまで、あんこぎっしり。
参加者には大いに喜んでいただいて、みんな写真をパシャパシャ。 (私も撮っておくんだった)
雨降りと嘆くなかれ、新年会に龍神を呼んだのだから、幸先(さいさき)良いではないかい。
マルゲリータにキーマカリーにジェノベーゼにさつまいもの4種のピザをいただくと、屋外のピザ窯ハウスから室内に移動、プロのデュオの歌が始まった。
2曲聞かせていただいて、そのあとの永野さんの獅子舞で獅子に噛まれたかったけど、そーっと友だちと退室。
二人とも、見たい舞台があったのだ。
友達は前売りを買ってあったけど、私は当日券。
問い合わせると、当日券はごくわずかとのことだったけど、階段席をゲット。
あきらめなくてよかった。
すばらしい舞台だった。
静岡ノーボーダーズもコンドルズも埼玉のハンドルズも、みな、すてきだった。
舞台の上に舞台と客席を設けてバリアフリーにし、垂れ幕をスクリーンにして映像を流す、わくわくする舞台設定だった。
会場の市民文化会館を出て、もうひとつ興味のある舞台の会場へ移動。
気配がすごくて、振り返る。
ビルの間に。
わーお。
もうひとつの舞台は、すでに15分ほど始まっていたが、中に入れてもらえた。
見に行ってみようと思ったのは、宮沢賢治を扱った作品だから。
舞台は、若い俳優のエネルギーにあふれていた。
いまどきの、と、思う。
賢治を演(や)る意味なんて、言わずもがな、なのかな。
なぜ賢治なのか、制作者の意図を、もっと聞きたいと思った。
私が感じ取れないだけかしらん。
興味のベクトルが違うということだな。
私が感じたいのは、賢治の作品の、それぞれの言葉が持っている力、なのだ。
おいしいものを食べて、仲間と会って、すてきな音と言葉と動きとエネルギーに触れた一日。
なんか、元気が出てきたぞ。 雨上がり、お月さんもさっぱりした?