宝塚歌劇団 演出家の原田諒氏のパワハラ疑惑で怒りと共に思い出した2つの違和感 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

宝塚歌劇団 演出家の原田諒氏がセクハラで公演中に担当を外され異動処分になったスキャンダルについて(2022-12-29 00:00:29)の続きです。

 

文春オンラインの記事より。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年1月5日・12日号)

「一緒に裸で寝よ」宝塚歌劇団 演出家がセクハラで公演中に担当外され異動処分

 

で、セクハラのみならずパワハラもしていたようで・・・

矢も盾もたまらず「週刊文春」買ってしまいましたよ。

 

●「特に娘役への当たりが強く、役を与えないことで有名でした。過去には「下手くそ!お前の役の設定を変えたろか」などと言われ続け、失声症になった娘役もいます

 

●雪組トップ娘役・朝月希和さんに、稽古場で、

「どこ向いてしゃべってんねん!」

「お前、顔でかいねん!」

「俺の演出のときに退団するなよ、失礼や」

「みんな、朝月のサヨナラショーは省エネでええで!」

と大声で告げた

 

●雪組トップ・彩風咲奈さんに

「彩風はなんにもできひんな」

「目をむくなって」

「斜視、やめてな」

などと言い放っていた

 

●他も執拗にダメ出しを受け、泣き出す団員もいた

 

●「反発したり劇団に訴えたりしたら今後、役がもらえなくなるため、彼女たちはただ耐えるしかないのです」

(以上、関係者談)

 

いじめを通り越して、暴力。

精神的な暴力と経済的な暴力。

懲戒免職&損害賠償請求もの。

 

週刊文春の該当記事を読んだわたしは血液が逆流するほどの怒りに満たされましたが、

前から気になっていた2つの違和感がわたしの中で解決したような・・・

 

(違和感1)「娘役もっと好きになって」の毎日新聞の記事

朝月希和さんの「娘役の皆さんには、もっともっと娘役を好きになってほしい」という言葉。

娘役になるのは娘役が好きだからと思っていたので(身長や声域などの事情で娘役の方がより適しているということはあるかもしれませんが)、わざわざこういうことを言うのは何故なんだろう? と思っていました。

原田氏の「特に娘役への当たりが強く、役を与えない」「「下手くそ!お前の役の設定を変えたろか」などと言われ続け、失声症になった娘役もいます」日頃の非道なやり方を思えば、納得です。

単純に「娘役になったからには娘役を極めてください」という求道的精神から出た言葉かもしれませんが……個人的にはそうであってほしい。

 

(違和感2)原田氏が演出した月組「ピガール狂騒曲」(2020)の配役&振付師ミシェルの振る舞い

●ほとんどの娘役が「パリの街中の人」と「ムーランルージュの女性ダンサー」。ガヤ芝居はあるがセリフなし。

●光月るうさん演じるムーランルージュの座付き振付師ミシェルの指導、女性ダンサーにはめっちゃ厳しく、男性ダンサーにはめっちゃ優しい。

原田氏の「特に娘役への当たりが強く、役を与えない」「「下手くそ!お前の役の設定を変えたろか」などと言われ続け、失声症になった娘役もいます」日頃の非道なやり方を思えば、納得です。(←コピペ)

 

まあとにかく、この「才能豊かな演出家・原田諒」氏の不埒な所業には心をかき乱されました。

原田氏ごときで(あえてこう言いますが)宝塚歌劇団の輝かしい伝統、ジェンヌさんや他のスタッフーーそれこそ、今回の件で痛くもない腹をさぐられることになるであろう演出家、なかんずく男性の演出家の先生方もーーの頑張りと才能の煌めきが損なわれることはないと信じます。

信じています。

これからも、宝塚歌劇団の素晴らしい舞台、夢を見させてくれる公演を期待しています。