きのう(2018年3月28日)は
第26回 はり師・きゅう師国家試験の合格発表日。
去年よりさらに合格率が下がって、
はり師はついに60%を切り、きゅう師も60%そこそこ。
5人中2人が国家試験に落ちる時代になりました。
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鍼灸 国家試験の結果が発表
(2018年 合格者数と合格率)
区 分 受験者数 合格者数 合格率
あまし師 1,584名 1,315名 83.0%
は り師 4,622名 2,667名 57.7%
きゅう師 4,555名 2,845名 62.5%
■はり
年 区分 受験者数 合格者 合格率
2010 第18回試験 5,283 3,990 75.50%
2011 第19回試験 5,483 4,553 83.00%
2012 第20回試験 5,015 3,651 72.80%
2013 第21回試験 5,157 4,005 77.70%
2014 第22回試験 5,036 3,892 77.30%
2015 第23回試験 4,976 3,808 76.50%
2016 第24回試験 4,775 3,504 73.40%
2017 第25回試験 4,528 3,032 67.00%
2018 第26回試験 4,622 2,667 57.70%
■きゅう
年 区分 受験者数 合格者 合格率
2010 第18回試験 5,262 3,939 74.90%
2011 第19回試験 5,499 4,595 83.60%
2012 第20回試験 4,996 3,498 70.00%
2013 第21回試験 5,235 4,138 79.00%
2014 第22回試験 4,998 3,946 79.00%
2015 第23回試験 4,893 3,773 77.10%
2016 第24回試験 4,732 3,550 75.00%
2017 第25回試験 4,444 3,010 67.70%
2018 第26回試験 4,555 2,845 62.50%
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わたしが国家試験を受け、合格した2008年はというと
■はり師
年 区分 受験者数 合格者 合格率
2008 第16回試験 5,561 4,347 78.2%
■きゅう師
年 区分 受験者数 合格者 合格率
2008 第16回試験 5,539 4,344 78.4%
東洋療法研修試験財団によると、
平成28年度で
はり師の免許を持っているひとは170,739名。
きゅう師の免許を持っているひとは169,512名。
どちらも約17万人、
日本国民の約740人に1人が鍼灸師ということで、
(しかも鍼灸の受療率が4〜6%をうろうろしているので
実質的には、(鍼灸を受ける)日本国民の30〜45人に1人は鍼灸師ということになり、
簡単に言うと供給過剰。
なんですが。
この問題の解決方法は簡単です。
鍼灸の受療率を上げればいいのです。
「わたしも鍼を受けてみようかな、こわいけれど」
というひとがひとりでも増えるよう、
治療技術を上げる。
と同時に、
鍼灸は健康増進に資する代替医療なんですよ、と
啓発活動も行っていく。
地道に。
わたしたち現場に立つ鍼灸師ができることは、
まだまだあります。
鍼灸治療を受けて、心身ともにスッキリしてほしい。
仕事や趣味、家事に打ち込めるようになってほしい。
(その前に、鍼灸治療の晩はぐっすり寝てください!)
元気なひとたちが元気に活動する、
豊かで、まっとうな社会になってほしい。
わたしは、
そういう願いをもって仕事をしています。
ところで。
わたしの母校の兵庫鍼灸専門学校、特に現役生、
今年は、全員は合格していないっぽいです・・・
合格された方、おめでとうございます。
不合格だった方、来年がんばってください。
国家試験に限らず、努力しようがしまいが、
受かるときは受かる。落ちるときは落ちる。
それがテストです。コンクールも。