壜(びん)が壜そのものを超えて語りかける瞬間 〜ジョルジョ・モランディ展@兵庫県立美術館〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

事後報告。
兵庫県立美術館へ

ジョルジョ・モランディ展

を見に行きました。
個人的に、ジョルジョ・モランディが大好きです。

物画(スティル・ライフ)に関しては、
セザンヌ以降20世紀最大の画家

と思っているくらいです。

以下、美術館の展覧会特設サイトから。

20世紀イタリアを代表する画家ジョルジョ・モランディ(1890-1964)。

日本では17年ぶりとなる待望の本格的な個展を開催します。
卓上の壜や容器、花瓶などの日常的モチーフや身近な風景を繰り返し描き、
構図の研究を通して自己の芸術を追求したモランディの絵画は、
20世紀の西洋美術史において特異な位置を占めています。
色彩と形態とが繊細に響きあう静かで瞑想的なモランディの絵画世界は、今も多くの人を惹きつけてやみません。
画家の故郷ボローニャにあるモランディ美術館の全面的な協力のもと開催される本展では、
イタリアと日本の美術館、個人コレクションなどから約100点の油彩、水彩、版画、素描作品が一堂に会します。
モランディの真骨頂ともいうべき同一モチーフによるヴァリエーション=変奏に焦点をあて、
その生涯をかけた終わりなき探求を紹介します。

会期
2015年12月8日[火]-2016年2月14日[日]

休館日
月曜日(1月11日[月・祝]は開館、1月12日[火]休館)、年末年始(12月31日[木]、1月1日[金])

開館時間
午前10時~午後6時(金・土曜日は午後8時まで) 入場は閉館30分前まで

繰り返し繰り返し、壜や金属製の円筒に逆さじょうごをのせた立体、ソースパンやペルシャの独特な形の壺などをまとう光と影、そしてそうした物体にうっすら積もっている埃さえ、正確に、まったく写真よりもそのままに描き続けました。

結果、描かれた壜は壜そのものを超えています。
まるで壜と壜がコミュニケーションをとっているようなーー無生物・無機物であるはずのものが画布に語りかけてくる「二度と繰り返されない『言葉のない言葉』」をも画布に閉じ込めたかのような不思議な気持ちになります。

ある主題から次々と変奏を作り出すように描くことで、目に見えるものの非現実的で神秘的な部分ーー存在の一回性ーーを追求した芸術家と言えると思います。
モランディの作品を見ながら、わたしは禅における書画である円相(えんそう:「一円相(いちえんそう)」「円相図(えんそうず)」とも)を連想しました。

モランディの絵は、円相の絵と非常に近い境地に達しています。

おすすめします。



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