鍼灸がいろんな病気に効く理由(3) 〜鍼灸は最も優れた自律神経のトレーニング〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

「鍼灸がいろんな病気に効く理由」(連載)
第3回は、鍼灸は、自律神経にはたらきかけるんですよ、というお話。
例によって、前回の疑問

「鍼灸が自律神経を調整するメカニズムは?」

の答えから。

「反射(体性ー自律反射)」

です。
詳しく説明する前に、

「ホメオスタシス(生体の恒常性)」

について述べます。

もとはギリシャ語。

同一の(ホモイオ homeo)+ 状態(スタシス stasis)

簡単に説明すると、外界(外部環境)の変化に対して、生体(内部環境)はそれに対応しつつ、生体を一定の状態(範囲内)にとどめておこうとする性質のことです。

体温、血圧、血糖、カルシウムなどのミネラルの濃度、ホルモンの分泌量など、一定の範囲内でおさまるよう、自律神経が関与する反射によって調整されています。

また、筋肉の緊張度や姿勢も、体性神経(感覚神経、運動神経)が関与する反射によって調整されています。

健康な状態とは、ホメオスタシスを実現するために必要な反射がきちんと働いている状態です。
病気になると、この反射の働きが悪い(自律神経失調症、神経性消化器疾患、冷え性、肩こりなど)、あるいは、反射が働いてはいるけれどそれだけでは足りない何かが起こっている状態です。具体的にはがんや(骨や関節、神経などの)組織の変形・変性などです。

さて、鍼灸は、まず感覚神経を刺激します。
(お断り:鍼灸に限らず痛ければいい、熱ければいいわけでは決してありません
すると

(1)感覚神経→運動神経の反射
(2)感覚神経→自律神経(一部、さらに →運動神経)の反射

が起きます。
鍼灸によって、通常体の中で行われる「反射によるホメオスタシス」を外から実現させるのです。

次回は、自律神経に戻ります。

「交感神経と副交感神経」

です。
お楽しみに!

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