私はならない派!
「体調不良をネットで検索すると怖くなる」というのは、ある意味、自然なことだと思います。ネットには不安を煽る情報で溢れているからです。
どうして、不安を煽る情報で溢れているのか?
普通のことを書いても誰も読まない、と発信側が思っているからです。
鍼灸師という職業・立場上、わたしは「発信者」側につくことが多いのですが(つかなくてもいいんですけれどね)真剣に調べているひと向けにいい加減なことは書けません。
健康情報はできるだけ一次資料にあたったり問い合せたりして(WHO、NIH、日本の厚生労働省、国立健康・栄養研究所などのホームページやプレスリリースでも、時間の許す限りその引用文献も読みます。たいてい英語で書かれているので大変です)、極力裏をとるようにしています。
わたしの友人のお母さまが、わたしに教えてくれたことを思い出します。
その方はキャリアウーマンで、何人もの部下を抱えていました。
(男女雇用機会均等法の改定前です。どれだけすごいか分かりますか?)
仕事はハードで、生活も不規則になりがち。
大変でしたね、病気になりませんでしたか、と言うと、彼女は笑顔で答えました。
「本木君、人間はそんな簡単には死なんもんやで。そういう風にできてる」
もちろん、すべてのひとがそうだと言うつもりはありません。
気の毒になるほどに虚弱体質な方ーー「そんな簡単には死なん」からこそつらい日々を過ごされている方も、いらっしゃいます。
それでも。
彼らを治療しているとき、鍼を打ったり体をさすったりしているとき、ふと彼女の言葉を思い出すことがあります。
相田みつをさんーーあるいは記者会見で号泣してやめた兵庫県の県会議員ーーではありませんが
だいじょうぶ
人間 そう簡単には死なんもんや
だからこそ
あんたは早く元気になって 世の中を明るく照らすんやで
世の中を 世の中をよりよく変えていくために生きてるんやから
自分を見くびったらあかん
勉強できんでも 逆上がりができんでも
ひとを好きになることはできるやろ
そのひとを幸せにしようとがんばることはできるやろ
だいじょうぶ あんたは だいじょうぶ
と思って治療していますね。
「嘘ばっかり」というなら、わたしの首をさしあげます。(いらないか)
話をまとめましょう。
体調不良の原因をネットで調べるひとは、案外、不安を解決しようとしているのではなく、実は逆で、不安であり続けたいのではないでしょうか。
コックリさんをやっているのと同じです。
あれは不安を解決したいのではなくて、自己暗示をかけて不安を増幅させているのです。
だから、コックリさんをやっているうちに気分が悪くなったりするのです。
感受性の強い、自己暗示をかけられるくらい神経質な、それでいて、自分の考えや行動に責任がとれないひとーー「自分で考えるよりウィジャボードに聞いた方が確かだ」と思ってしまえるひとーーは、特にそうです。
「●●さんの気持ちは?」「●●はわたしのことを嫌っている?」あなたの気持ちと行動の方がずっと大事なのに。
本当は「ただゆっくりと休みたい」のでは?
であれば、ゆっくり休めばいいのです。
旅行にでも出かけて気分転換すればいいのです。
それもなかなかできなくてお困りであればーー
そういうときこそ、西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院をご利用ください。
出張鍼灸もしています。