神戸市シェイクアウト訓練で危機意識の低さを痛感 〜出張鍼灸先での治療中、大地震が起きたら?〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

きょう、神戸市シェイクアウト訓練がありました。

神戸市のホームページより「シェイクアウト訓練」について抜粋:

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シェイクアウト訓練とは?
 シェイクアウト訓練とは、2008年にアメリカで始まった新しい形の防災訓練です。事前登録、事前学習、訓練開始、ふりかえり、の4つの段階を踏まえた訓練のことで、参加の意思さえあれば、どこでもだれでも気軽に参加することができます。

 訓練の内容は、時間になったらその場で「3つの安全行動」(まず低く、頭を守り、動かない)を実施する、いっせい防災訓練です。その手軽さから、シェイクアウト訓練は世界中で広がり、2012年より、日本でも各地でシェイクアウト訓練がおこなわれ、このたび神戸市でも初めて実施します。
訓練の目的
 阪神・淡路大震災から20年が経過し、神戸市民の約4割が神戸市で震災を経験しておらず、震災の記憶の風化、防災意識の低下が危惧されています。また、南海トラフ巨大地震をはじめとした災害への備えを進める必要があります。

 そこで全市民に地震発生時の安全行動を確認してもらい防災意識の向上を図るため、より多くの市民が気軽に参加することのできるシェイクアウト訓練を実施します。

実施日時
平成27年1月15日(木曜) 10時00分

対象者
神戸市内に在住、在勤、在学の方

実施内容
決まった時間(10時00分)になったら、その場で「3つの安全行動(まず低く、頭を守り、動かない)」を約1分間行ってください。

訓練想定
南海トラフに起因する巨大地震が和歌山県沖で発生し、神戸市では最大震度6強が観測され、兵庫県瀬戸内海沿岸に大津波警報が発令された。
参加登録にご協力ください!
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10時すぎ、バイブ設定にしていたスマホに緊急速報メールが来たとき、神戸市内某所の出張鍼灸先で患者さまを治療していました。

患者さまの肩と腰に14本の鍼を置き鍼(鍼を打った状態で一定時間留めておく技法)した上、お灸を8壮(8カ所)すえていた最中。

患者さまのスマホとわたしのスマホが同時にわんわん言うので(本当に同時)

「何ごとか」

と一瞬ビクッとしましたが、揺れているわけでもないので

「神戸市の訓練じゃないですかね、ちょっと前に大阪(府)でもやっていたやつ

無視。

治療はつつがなく終わりましたが、訓練に参加しておいてもよかったなと、自分の危機意識の低さを反省しました。

20年前の1995年1月17日、わたしも加古川で阪神大震災にあいましたがーーわたしは大学1年生でしたーー、家全体が激しく揺れている間、ヒステリー状態というのか金縛り状態というのか、まったく動けませんでした。
ベッドから飛び出すどころか、上体も起こせなかった。
机に積んでいたモリソン・ボイド有機化学アトキンス物理化学などの分厚いテキストがドサドサっと床に落ちるのをベッドの上で横たわったまま見ながら

「これは死ぬのかな」

と、今思えば実にのんきなことを考えていました。
そういうところは、のんきなんです。

話を戻して、鍼灸治療中に地震が起きたら・・・
まずは鍼を抜いて患者さまの頭(後頭部)を守らないといけないのですが、

「3つの安全行動」
(まず低く、頭を守り、動かない)

が取れるのか・・・

鍼も抜けず茫然としていそうで、何というのか、きょうは何事も起きなくて本当によかったです。