実の両親を大嫌いだと公言するセレブたち 〜機能不全家族(家庭崩壊)問題について〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

親を毛嫌いするセレブたち、その裏に隠された複雑な理由とは?
ハリウッドでは、メディアに隠す様子もなく実の両親を大嫌いだと公言するセレブは意外にも少なくない。そこ..........≪続きを読む≫
ニュースを読むと、まあ、だいたい予想通りといった感じです。

複雑な家庭環境が、子どもの創造性を引き出すーー業のもたらす皮肉。
ミケランジェロしかりモーツアルトしかり、ディケンズしかりチャップリンしかり。

ところで突然ですが、(ウィキペディア「機能不全家族」から)

スティーブン・ファーマーが示した、機能不全家庭の家庭内に見られる兆候。
●拒絶 ●矛盾 ●家族への無共感 ●家族間の境界線の欠如 ●役割の置換 ●社会からの孤立 ●曖昧なメッセージ ●極端な論争・対立

Dan Neuharthが示した、機能不全の要因となる「健全でない親」の8つの兆候。
●条件付きの愛情 ●非尊重 ●発言の抑圧 ●感情の強制 ●嘲笑 ●過大なしつけ ●内面の否定 ●社会に対する機能不全、または社会からの孤立

機能不全家庭を引き起こす8つの親の行動パターンについて。
●窒息(子のアイデンティティーの侵害) ●利用 ●虐待 ●混乱 ●完全主義 ●カルト信仰 ●剥奪(子の欲するものを奪う) ●精神的な幼稚(虐待を排除しない)

こういう機能不全家族で育った子供は、一般的に5つの傾向を持つようになるそうです。
●良き子供を演じる ●問題のある子を演じる ●家族の管理的役割を持つ存在を演じる ●自分が存在していないように演じる ●現実逃避する

さらに
●自己愛が発達していない。子供の頃に健全な発達ができなかったため、他者と擬似的親子関係を形成する。
●他者を信じることができない。他者の苦しみに対する理解ができない。
●自尊心が低く、ポジティブな自己イメージを持てない。
●人間関係に常に問題が発生する。
●怒り、不安、絶望の感情になりやすい。
●他者と孤立しやすい。
●無慈悲。
●常に真面目で、子供らしさを持ち合わせない。年齢以上に早熟する。
●機能不全な関係を他者と築く。
●機能不全家族の行動を自分の子供に実行し、機能不全家族の世代間連鎖を引き起こす。

という特徴も持つそうです。

●機能不全な関係を他者と築く。
●機能不全家族の行動を自分の子供に実行し、機能不全家族の世代間連鎖を引き起こす。

など、要するに子どもは「機能不全家族」というものさえ学んでしまうのです。
これは悲劇的なことで、だからこそ、どうやってこの負の連鎖をなくすかーーこのへんに、社会学や心理学、さらには文学といった人文科学の存在意義があるように思います。

もっと言えば、なぜ小説という文芸ジャンルがあるのか?

どんな悲しみも、それを物語にするか、それについて物語れば、堪えられる。
ーイサク・ディーネセン(カレン・ブリクセン)1885-1962ー

悲しみに堪えられるようにするには物語ーーフィクション化が必要だということであり(昇華)、また言い換えればーー何かを物語るには、悲しみが必要なのでしょう。物語らずにはいられない深い悲しみやつらさが。

【禁誤解】子どもを芸術家や芸能人にしたければ機能不全家族にしろと言っているわけでは決してありません
くれぐれも誤解のないようにお願いいたします。