肩こりが鍼灸治療でよくなる理由 4 ~西洋医学の考え方で「肩こり」を治す 前編~ | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

前回、「肩こり」の原因と対策を東洋医学的な考え方から書いてみました。

今回は、

西洋医学的な考え方による「肩こり」の原因と対策

を、前編/後編の2回シリーズでお送りします。

今回は前編。

ところで前回

「肩こりは人間、ヒトであることの宿命」というのは、正しい。

と書きました。

なぜでしょう? 簡単に言えば

(1)二足歩行になった
(2)脳が異常に発達して重くなった


ことが、肩こりと関係しています。

ニ足歩行・直立姿勢になった分、体全体で頭を支えることができるようになった。
結果、脳を大きくできた。
しかし、それにしては大きくなりすぎました。

他の動物と比較してみます。
脳の重さ(g)  脳の体重比(%)で見てみると

ヒト 1375g     2.44%
マッコウクジラ 8000g    0.03%
ゾウ 4400g    0.23%
ウマ 510g    0.28%
ゴリラ 450g    0.50%
ブタ 120g    0.07%
イヌ 100g    3.89%
サル 81g    1.14%
ダチョウ 42g    0.03%
ネコ 32g    0.78%
アオウミガメ 7.5g    0.01%
ネズミ 0.4g 2.78%
カエル 0.1g 0.25%

【参考URL】http://akaitori3.web.fc2.com/nou.html

陸上の生物においてはゾウについで2番目に脳が大きい。
ただゾウの場合、四足歩行ではあるものの体重もあるので、体重比ではヒトの10分の1です。

とにかく、ヒトの脳は、重い。
その重い脳、大きな頭部を支えるのは、肩です。

肩の仕事はそれだけではありません。
二足歩行になった分、だらりと垂れている腕も支えないといけません。
しかも、ヒトの腕はよく動きます。
動くように進化させたと言った方がいいかもしれませんが、その結果、肩は自分の上も下も支えないといけない。

「八面六臂(はちめんろっぴ)」は肩のためにあることわざだと思います。
疲れない方がおかしいくらいなのです。(もちろん、疲れない方がいいのですが)

後編に続きます。


~余談~

有名人の脳の重さを記載しているサイトがありました。

夏目漱石の脳     →   1425g
内村鑑三の脳     →   1470g
ナポレオン三世の脳  →   1500g
ビスマルクの脳    →   1807g
ツルゲネフの脳    →   2012g
アインシュタインの脳 →   1230g

だそうです。

【参考URL】http://brain3.seesaa.net/article/109101230.html

また、東京大学の医学部には、明治以降の有名人の脳が保管されているそうです。

夏目漱石
 →   1425g
内村鑑三
 →   1470g
桂太郎
 →   1600g
ナポレオン三世
 →   1500g
ビスマルク
 →   1807g
ツルゲーネフ
 →    2012g
カント
 →   1650g
ブンゼン
 →   1295g
アナトール・フランス
 →   1017g

【参考URL】http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/09/index-09.html