「フルーツ・オブ・パッション ポンピドゥー・センター」展。スリリング! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

兵庫県立美術館の特別展

「フルーツ・オブ・パッション ポンピドゥー・センター・コレクション」


を見に行ってきました。

もはや常連(中毒?)、

「行きつけの美術館」

になっている兵庫県立美術館(マイ略語「県美」)。
館長の蓑豊さんが繰り出す「魔術」に脳髄をつかまれ、県美の広報ボランティアをやっているような気が・・・

素晴らしい! 
実に素晴らしい!

もともと現代美術(コンテンポラリー・アート)が大好物のわたしですが、

「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展」@県美 2010年秋
「フランシス・ベーコン展」@豊田市美術館 2013年夏

以来の衝撃と感動に包まれた幸せな時空間でした。

図録も買いました。
即、買いました。

図録の解説文、これがまたいい。
現代美術への熱が伝わってくる。

25作家、31点の展覧会というと小振りな感じがするけれど、どの作品も

「アート(芸術/非芸術の境界)とは何か?」
「人間(生物/無生物の境界)とは何か?」

という表現の問題に果敢に取り組んでいて、スリリング!

考えてみれば、芸術って、本来スリリング。

「(本質的に)表現できないもの」を「表現できていないもの」に変換する行為

まさに今、目の前に、表現という根源的な「問い」ーー表現しなくても生きていけるけれど、表現しなければ人間でなくなってしまうーーを現在進行形でつきつけてくる芸術がスリリングでないはずがない。

県美のサイトにも書いてあります。

「ポンピドゥー・センターの現代美術コレクションのハイライト」
「本展は神戸だけの開催で、他館への巡回はありません」

美術ファンはもちろん(すでにチェックしていることでしょう)、美術に興味のない方こそ時間の都合をつけて見に行ってほしい★★★の展覧会です。