いつまでもこのお気軽な生活が続くと
思ってました。
でもそれは突然にやって来ました。
ある日、実家の母から、
「お父さんが朝からいないねんけど、
どこに行ったか知ってる?」
「そんなん知ってるわけないやん」
「出先やから帰ったら、連絡するから」
家に帰ってから母に電話をすると、
「まだ帰ってきてない」っていう背後で、
誰かの気配が…
「お父さん、いてるやん。」
「いてないよ。代わってもらおうか?」
「すみませ~ん。
私の娘が代わってって言ってるから、
代わってもらえます?」
誰が出てくるのか。
聞き覚えのある父の声。
「お父さん、どこか行ってたん?」
「ずっと、おったけど。」
「お母さん、最近こんなんやねん。
ばれてもうたな。」
「え~」
父を父と理解できなくなった母。
涙がこれでもかと溢れ出てきて、
止まらなくなりました。
認知症・介護について書かれている本
泣きながら読みました。