「この世で一番ロマンチックなもの」part 1
実際、お金って素晴らしい。
本当にそう思う。
お金が、色んなチャンスへの扉を開けてくれる。
人生の様々な面で選択肢を増やしてくれる。
誰かや何かから選ばれるのではなく、自分の意思で選ぶこと。
これをより可能にしてくれる。
これは、とてつもなく大きい。
確かに、お金はたくさんあったらあったで、大変なこともあるだろう。
でも、それはお金がなくても同じことだ。
そして両者のうち、より惨めな思いをするのは、どちらか?
きっと言わずもがな。
「でも、お金で人の心は買えない。」
全くその通りだと思う。
たとえ、目の前に札束をどれだけ積まれても、
「こいつの言うことだけはききたくない!」
ということもある。
ここは、邱永漢氏の言葉をお借りしよう。
「確かにお金で人の心は買えないが、ステキなプレゼントを買い、
それを相手に失礼なく、スマートに渡すことができれば、
人の心をつかもうと思った時に、お金も有用である。」
一語一句は正確ではないが、大まかな趣旨はこうだったと思う。
さすが!
図らずもお金儲けの神様と呼ばれた男。私は大いに納得した。
前回記事 のホステス談。
「この世でお金ほどロマンチックなものはないわね。」
今の私は、彼女の気持ちがよく分かる。
大学時代の私が、彼女を不謹慎だと思ったのは、
単なる世間知らずと、お金への偏見からだったのだ。
男が残してくれたお金があるから、誰かを頼らずに生きていける。
生活に追いまくられることがないから、
別れたけれど、好きな男をいつまでも待っていられる。
一人の男を想い続けるのがロマンチックだとすれば、
彼女の場合、この状態を可能にしているのは、他ならぬお金なのだ。
何て正直で好感の持てる女だろう!
今の私は、こう思うのだ。
寺山修司の『青女論 さかさま恋愛講座』
第十一章 おかね
この章は、この言葉で幕を開ける。
もしも心がすべてなら いとしいお金は何になる
裏腹に、
もしもお金がすべてなら いとしい心は何になる
こういう問いかけも成り立つのではないだろうか。
昔、姉が母から聞いたという話。
居酒屋で、金持ちの男と貧乏な男がケンカをした。
二人は口論の末...
金持ちの男: 「なんや、お前なんか貧乏のくせに!」
貧乏な男 : 「おおそうや!確かに俺は貧乏や。でもだから何や?
俺は別にお前に食わしてもろとるわけじゃないわい!」
金持ちの男: 「....................」
要はバランスだと思うのだ。
お金と心、つまり、お金と人間性とのバランス。
私は、お金と心、どちらも大事だ。
両方捨てがたい。
私は、この両方のバランスが取れたお金持ちに、ぜひともなりたい。
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