7通目「別世界に来た気分」 | 絵本の里けんぶちからの手紙

絵本の里けんぶちからの手紙

地元紙「北都新聞」さんに寄稿しています。
(2020年10月~
その中から定期的に発信していきます。

<2021年11月7日掲載>

 

とうとう初雪を迎え吹く風もより冷たいですね。

 

みなさん体調はいかがですか?

 

わたしの近況ですが、こんなに素晴らしい景色をまた見ることができるとは・・・。

目を閉じて開けると視界がクリアに広がっていたらいいなと思う日々でした。

それは、2年前から白内障と診断され日を追って進行していったからです。

 

 

異変に気付いたのは通い慣れたホールへ観劇に行った時、

普段ならこの距離で役者さんたちの顔も見ることができるのに今日はどうしたのかな?

と思ったことがきっかけでした。

 

そのころ手紙の通信教育を受講し、定期的に提出をしていましたが、

少しずつ視力が下がり読みにくくなったため初めて眼鏡を作ることに。

 

現在、愛用している眼鏡さん。

パソコン画面を見る時、文字を書く時、本を読むときの大事なパートナーです。

愛用している眼鏡

 

見えにくい時に使っていたはずの眼鏡も日常生活で欠かせなくなり

とうとうお医者さんからは「眼鏡を作り変えたとしてももう視力は上がりませんよ。」と

言われました。

 

そして、この寄稿にも影響が出ました。

パソコンを使いワード書式で作成をしていますが、

ページの大きさが100%の設定を200%に拡大し

画面に顔を近づけてようやく文字を読むことができます。

 

本も眼鏡の上からルーペをかざして読みました。

しかしその状態で読んでも物語の内容がきちんと把握できず面白くないのです。

決定的だったのは、もう車の運転は控えた方が良いなと感じた時でした。

 

 

手術を受ける決断をするのに時間を要しましたが、

今は受けて良かったということと

できるだけ長い年月を見える状態で過ごせたらと願っています。

 

 

入院中は、病室の窓からさまざまな建物の形と色、

緑から深紅に移り行く木々の葉、遠く離れた山並み、

ゆっくりと動いていく雲を

飽きることなくいつまでも眺め過ごしました。

 

今年は、作家 ひすい こたろうさんの

「ひすいアドベンチャーズ@北海道」に参加爆  笑ラブラブ

これは、北海道有珠郡壮瞥町 洞爺湖の「中島」です。

なんでもパワースポットなのだそうですよ。

 

この写真は、剣淵町で撮影しました。

こんな素晴らしい景色を見ることができ幸せです。

 

秋を迎えた「桜岡湖」ウインク

 

                                                                                                        

本の文字も読めるようになりました。

ひすい こたろうさんの2022年10月最新刊です爆  笑  

 

子供の頃から大切にしている絵本ですーニコニコ

 

この経験で心から感じたことは、飛行機に乗って出掛けなくても

日常こそがわたしにとってのテーマパークだったのだと気が付きました。

 

家族、友達の顔そして自然豊かな景色を見ることが

わくわくし嬉しく感動しています。

 

今、わたしは、目が見える別世界に来た気分で過ごしています。

あなたがもし行けるとしたらどんな世界に行きたいですか?