1通目「手紙が楽しみ」 | 絵本の里けんぶちからの手紙

絵本の里けんぶちからの手紙

地元紙「北都新聞」さんに寄稿しています。
(2020年10月~
その中から定期的に発信していきます。

 きょうから1通目を書いていきます。

お付き合いいただけたら幸いです。

 

 

 わたしは、子どもの頃から外で遊ぶよりは、

家で絵を描いたり、文字を書いて過ごすことが楽しかったです。

 

絵本や紙芝居を買ってもらい家族や友達に

観客になってもらい読みました。

 

 

 さて、みなさんがこうして読んでくださっているブログ

現在は、スマホ・タブレットといった便利なツールがありますね。

幼少期にはそんな素晴らしい文明は無く

もし、連絡を取り合うとなれば手紙か電話が主流でした。

 

わたしの母は、手紙を書くことが多く、書き方を教わりました。

成長の節目にいただいたお祝いのお礼状を書きました。

 

「はじめはなんて書くの?」

「次は、どんな言葉を書いたらいいの?」と質問しながら書いたものです。

自分の両親よりも年上のおじさんには「伯父」、

年下は「叔父」と書くと教わり覚えました。

わたし自身も手紙を書く楽しみを覚え

いとこや友達によく書きました。

 

いつしか郵便屋さんが来ることを心待ちにし、

手紙が届く嬉しさを知ったのもそのころだったと記憶しています。

 

母が亡くなって13年たちましたが、

一緒に手紙を書いたことは、母と触れ合えた大切な時間となり

いまでも心に残る楽しいひとときとなりました。

 

みなさんもどうぞご家族と笑顔あふれる日々をお過ごしください。

 

<北都新聞 2020年10月29日 掲載>