言葉を味わうということはどういうことでしょうか。
文化庁の平成27年度「国語に関する世論調査」によると
16~19歳のなんと52.4%が「琴線に触れる」という慣用句の意味を誤用しているそうです。
そもそもの意味は、深く感銘を受け、感動した様子を伝えることで、日本の伝統的な弦楽器である琴の弦が音を出すときに震える様子に例えて「琴線に触れる」と表現します。
でも……
たとえ言葉の意味を知っていたとしても、琴線に触れる体験をしていなければ、言葉を深く味わっているとは言えないのではないか……。そんな気もします。
例えば
琴線に触れるという言葉を目にしたときに甦るあの日あの時の体験、人の優しさ、自然の美しさが、今読んでいる文章と重なり、共感するからこそ感動するのではないでしょうか。
意味を知っている、正しい、間違っているといったことだけでは味わえない言葉の深みがあります。
心が震える
そんな文章に出会ったとき
日本語っていいな
と心から思います。
考えて書く学習スタイル「オーダーメイド学習塾はつが」生徒募集中です