最近の酷暑は辛いですね…。まぁ暑いのは時節柄仕方ないにしても、今年は春からずっと天候が不安定な気がするので、もう少し落ち着いた天候になって欲しいものです。

今日は久々に仕事を定時で切り上げて赤坂へ。


☆小泉和裕/東京都交響楽団@サントリーホール
(第738回定期演奏会)
・ベートーヴェン:《エグモント》序曲
・ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」
・チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》


今回は大植英次が指揮する予定でかなり前からチケットを購入していたのですが、頸椎症でまさかのキャンセル…。大植英次の指揮はハノーファー北ドイツ放送フィルの来日公演を2004年と2009年に2回聴いたことがありますが、国内オケとの組み合わせを聴くのは初めてだっただけに残念です…。以前に大阪フィルの東京公演を聴きに行こうとしたときも病気で降板してしまって残念な思いをした記憶があります(ただ、そのときの代役がクラウス・ペーター・フロールだったのにはちょっと救われました)。
2009年のハノーファーとのマーラー9番は退任演奏会にふさわしい超濃厚な演奏で度胆を抜かれた思い出があるので、また別の機会に聴けることを楽しみにしています。まずはしっかり休んで体調の方を万全にしていただきたいです。

代役は都響レジデント・コンダクターの小泉和裕。曲目も前半の《ばらの騎士》が《エグモント》と《トリスタン》に変更されました。
小泉和裕の指揮は初めて聴きましたが、都響の安定感も相まって安心して身を任せられました。都響の音色は派手さはないものの、まろやかで心地よく、《エグモント》の重厚なハーモニーや《トリスタン》の官能的な世界ともうまくマッチしていました。
後半の《悲愴》は手綱を緩めることのない、緊張感のある演奏。指揮者によっては決まったところで極端にテンポを揺らしたりダイナミクスをつけたりすることもある曲ですが、小泉の指揮はスコアに忠実かつ、過度に感情移入しないアプローチでこの曲の美しさが自然に引き出されていました。特に終楽章が素晴らしかった。

急な代役でも、曲目が変わっても、しっかり対応する指揮者とオケ。プロはやっぱりすごいです。


そういえば早稲フィルが次回の定期で《ばらの騎士》をやるらしい…羨ましいかぎりです。
やってみたい曲の五指に入る曲なので、自分でもいつかどこかでやる機会がくればいいなと思います。
今日は杉並公会堂にてブルレスケの本番でした。
今年は自分としては本番が多く、アンサンブル含めれば本番3回目。

乗り番はシャブリエ:狂詩曲《スペイン》の2nd、ドビュッシー:夜想曲より「雲」、「祭り」の2ndでしたが、前中の2曲乗りというのはオケを始めて8年目にして意外にも初のこと。というか演奏会でメインに乗らないことが大学2年の春定以来2回目だったので、いろいろと新鮮で楽しかったです。
演奏自体も大きな破綻もなく、音楽を楽しみながら吹くことができました。会場がほぼ満員だったのには面喰いましたが…。


これからは演奏会の予定もなく、無期限のオフになりそうですが、なるべく楽器には触るようにしたいと思います。
マリーンズとジャイアンツの交流戦首位攻防戦。
まさかマリーンズの好調がここまで続くとは…。

今日はいつもの幼馴染と東京ドームへ。
偶然シーズンシートのチケットが手に入ったとのことで声をかけてもらえ、憧れのバックネット裏で観戦してきました。もちろんマリーンズ戦のバックネット裏は初めて。

マリーンズ・成瀬、ジャイアンツ・ホールトンの先発。
ホールトンの立ち上がりを攻めたて序盤で2点を奪い、成瀬が完封こそ逃したものの圧巻の4安打無四球で1失点完投。2-1の接戦をマリーンズが制しました。バックネット裏から見る成瀬のスライダーの切れ味はえぐかったなぁ。しかし9回裏の反撃には生きた心地がしなかった…。


観戦後はブルレスケのTUTTIで新宿文化センターへ。東新宿を使うとこんなに快適に行けるなんて知りませんでした…。

本番まで残り1ヶ月ですし、集中して練習して仕上げていきたいです。
今日は久々にみなとみらいへ行ってきました。何年振りだろうか…。


☆パーヴォ・ヤルヴィ/フランクフルト放送交響楽団@横浜みなとみらいホール
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(Vn.ヒラリー・ハーン)
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番より「アンダンテ」、「アレグロ」(アンコール)
・ブルックナー:交響曲第8番


ヤルヴィ/フランクフルト放送響は4年前に皇帝&ブル7、4つの最後の歌&マラ9という2公演を聴きに行ったけど、正直あまり良い印象は残っていなかったので、今回はこのコンビがどのように変わっているのかわくわくしながら聴きに行ってきました。

前半のメンデルスゾーンはハーンの独壇場。こちらも4年前にノセダ/BBCフィルとのシベリウスを聴いたときはもっとシャープで厳しい演奏をしていたような印象があったのですが、メンデルスゾーンということもあってなのか時の経過がそうさせたのか、確固たる技術に加え、以前より音色に深みやコクがあり、耽美的な名演を聴かせてくれました。なんとなくドイツ・ロマン派はあまり似合わないような気がしていたのですが、完全な先入観で杞憂に終わりました。アンコールではハーンが創り出す深遠なバッハの世界に、みなとみらいの聴衆が完全に引き込まれていました。

そして後半のブルックナー。自分としてはこれがいただけなかった。管楽器(特にホルン)の精度の低さ、強奏部でことごとく音が混濁するという技術的な問題点に加え、内声部を浮き出させてみたりテンポを大きく動かしてみたりすることでヤルヴィが新しいブルックナー像を描こうとしたのかどうかは定かではありませんが、神秘的で荘厳な大伽藍のような演奏ではなく、何を意図しているのかが伝わってこないただただバランスの悪いアバンギャルドな建築物のような演奏に聴こえてしまいました。
もちろん演奏者の数だけ作品の解釈はあって然るべきですし、実際先日のNDRのブラームスは決してオーソドックスな演奏ではなかったものの、新しい発見や驚き、感動を与えてくれましたが、残念ながら今回のブルックナーでは自分にはそういうものが生まれてきませんでした。

ヤルヴィは現在3つのオケのシェフを兼任していますが、ドイツ・カンマー・フィルとのシューマン、パリ管とのメシアン、ラヴェル、ストラヴィンスキーを聴いたときは方向性もはっきりしていて演奏自体も素晴らしいものだったのに、やはりフランクフルト放送響とのコンビについては今回もクエスチョンマークが拭いきれない結果となってしまいました。

そして、今回はハーンが素晴らしかったから前半があってよかったけど、ブル8の前に協奏曲をやると演奏会が間延びしすぎてしまうのではないかとも感じました。拍手もそこそこに会場を後にしたのでアンコールの有無はわかりませんが(さすがになかったと思いますが)、客席を立った時点で開演から2時間半を経過していました。個人的な好みとしては、マラ9やブル8は1曲プロで集中して取り上げて欲しいですね。
今日は仕事を定時であがってサントリーホールへ。
新年度の繁忙期が落ち着き、最近は早めに帰れることもしばしばあります。
6月からはまた忙しくなりそうなので早めに帰れるときはさっさと帰ることを心がけています。


☆トーマス・ヘンゲルブロック/ハンブルク北ドイツ放送交響楽団@サントリーホール
・モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(Vn.クリスティアン・テツラフ)
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より「ガヴォット」(アンコール)
・ブラームス:交響曲第1番
・ドヴォルザーク:チェコ組曲より「フィナーレ」(アンコール)


NDRは5年前にドホナーニとの来日公演を聴きに行って以来。そのときはブラ3&ブラ1というプログラムでした(たしかそのときのブラ1は倍管)。

《フィガロ》は実演で聴くのは意外にも初めてのような気がしましたが、軽快な小気味良い演奏で冒頭にふさわしい華やかな音楽でした。オケの音色は5年前よりも柔らかく、温かみを増していたように感じました。ヘンゲルブロックは古楽中心にやっている指揮者というイメージが強かったのでもっとピリオドアプローチを強調してくるのかと思いましたが、そんなことはなかったです。
メンデルスゾーンのソリストはクリスティアン・テツラフ。3年前のノット/バンベルク響のブラームス・チクルスで協奏曲を聴いたときも同じことを思いましたが、この人の音色はとても落ち着いていてどちらかというと暗く冷たい音色に聴こえるのですが、そこには一種の狂気にも似た尋常ではないエネルギーが包含されていて、他のヴァイオリン奏者とは一線を画した稀有な存在だと思います。今回のメンデルスゾーンもオーソドックスなものではなく、情熱と冷徹さと狂気と美しさが混濁した素晴らしい演奏でした。オケもしっかりとソリストを支えながら、音楽を楽しんでいるように聴こえました。

メインのブラームスはかなり編成を大きくし、コントラバスを両翼に配置するという珍しい陣形でした。首席はどちらにいたんだろうか…。
演奏は早めのテンポで進められながらも、要所要所のコラールやソロがこれ以上ないような美しさで奏でられたため、時が止まったかのような錯覚を起こしそうになるくらい音楽に引きこまれました。特に終楽章のトロンボーンのコラールや有名な主題の美しさは、今まで聴いたブラ1の中でも屈指のものでした。ブラボー。


ヘンゲルブロックとNDRのコンビは現地でも大人気だそうですが、その相性の良さが実感できる演奏会でした。
奇しくも今週の土曜日にまたメンデルスゾーンの協奏曲を聴きに行くので、記憶が褪せないうちに聴き比べを楽しんできたいと思います。