事例:うつ・投薬からの回復~催眠療法から2
1. 発症、その後の経緯
ご主人の海外勤務中、3人目のお子さんを出産。
産後うつからそのまま重篤なうつに(リストカットまで含む)
帰国後も心療内科にて投薬治療を続けるものの、不安定な状況が続くため、効かないからと薬を飲んだり飲まなかったりの日々。
2. 性格、傾向、人格について
l きれい好き、潔癖傾向、べき思考、白黒思考、完璧主義傾向もある。
l 普段は、明るく友達も多い。
l いつも人の輪の中心にいる華やかな雰囲気、人からも好かれる人気者。
l 家に帰ると一転、人前で話していた内容、立ち振る舞いを振り返り落ち込む。
l 「自分なんて」、と思うとさらに落ち込みがひどくなる。落ち込むと家族の留守中、昼間お酒に逃げ込む、効かないからと飲まずにためていた薬を大量服薬、リストカットを繰り返す。
l 落ち込みがひどくなると1週間~10日は抜け出せない。
3. カウンセリングを受けるまでの経緯
l 彼女に起きた大きな転機、カウンセリングの始まり
自身を責める、飲酒、薬の大量服薬、リストカットのシーンを当時高校生だった長男に見られる。
l 「このままではいけない、本気で治らなくては!!」と思う。
l カウセリングを受け始める。
l 今までいい加減に飲んでいた病院の薬をきちんと飲むようになる。
l 記憶障害が起きる、脳神経外科へ。
しばらくして、一日の出来事の中の出来事をポッカリなくしてしまうことがたびたび起こる。心配したご主人が、慌てて脳神経外科の方へ連れて行く。脳神経外科医に経緯を話すと、院内の精神科へとリファー。
l 精神科の医師の診断
「あなたの今の状況は、薬の飲み過ぎによるものです。今までの薬は全て捨ててください。あなたの状況は薬では治りません。うつ症状が出ていること、不安が出ているので、薬でのコントロールはこちらで行いますが、あなたの状況は、カウンセリングを受けないと回復は難しいです。必要でしたらカウンセラーを紹介しますが、どうなさいますか?」と言われる。
l 記憶障害の原因は7~8種類の薬によるもの。精神科の医師からの処方は1種類のみに変更。心療内科は内科のため、症状に合わせ投薬。飲んだり飲まなかったり、症状を訴える度にどんどん薬が増え、抗うつ剤も2種類出ていたとのこと。
長くなってきたので本日はこの辺にいたします。
次回は、カウンセリングの経過、そして終結へと話は続きます。
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