11月中旬に訪ねた筑波山。中腹のウリハダカエデの紅葉やセンブリの花を堪能して、いよいよ男体山山頂へ向かいます。


ウリハダカエデをはじめ、イロハモミジやオオモミジのカエデ科の樹木が紅葉のピークを迎えていました。

ここのホオノキはまだ落葉せずに幹についていました。
ブナに着生したオオナルコユリ。果実が鈴なりです。
葉の黄葉もまた素敵です。

そしてこちらはシキミの果実。あの中華料理の調味料として使われるトウシキミ(八角)に似ています。
こちらは猛毒❗絶対に口にしないでください。

ブナの黄葉

クロモジの冬芽は何度観ても愛くるしくて、冬の楽しみです。

男体山山頂に建つ男体山御本殿に今日もお詣り。

脇に立っているミズナラの黄葉。

男体山山頂付近に咲いていた大きなアザミのオヤマボクチの花も終わりを告げていました。

10月中旬に訪ねた時はまだ咲いていたアズマレイジンソウは果実に。

そしてこちらはツクバトリカブトの果実。
共にスズメガのサナギみたいなシルエットです。
シキミ同様、猛毒です❕鑑賞までに留めてくださいね。

御幸ヶ原に戻り、温かいものを作って食べようかと思ったら、火を使えるエリアは満員御礼!お昼は諦めて
近くに立つブナとスギを観に行きました。

御幸ヶ原から南に少し降りた斜面に、筑波山で最大級の胸周り直径125.6cmのブナが立っています。
落葉は大分進んでいました。

更に下ると男女川源流そばに、太い幹から分かれた枝に力強さを感じるスギ「紫峰杉」が現れます。
樹高約40m、幹周り約7m、樹齢800年になります。


巨樹の生命力に圧倒され、パワーを分けて頂き、次なる女体山山頂へと向かいました。
御幸ヶ原から女体山に向かう右斜面、春にカタクリが咲くブナ林の紅葉が見事でした。ブナ、ミズナラそしてイロハモミジでしょうか?
夏の緑生い茂る林から陽の光と青空をバックに色鮮やかな紅葉で明るい林へと衣替えしていました。


前月来た時、女体山山頂手前の階段脇に咲いていたダイモンジソウも果実になっていました。

階段を登り女体山御本殿へ。

ご挨拶を済ませて山頂へ。

男体山山頂を望む

ロープウェイつつじヶ丘駅と土浦市内、さらに奥が霞ヶ浦。

石岡市八郷方面を望む。
この日は筑波高原キャンプ場へ向かう登山道が改修工事のため、ここからの下山は諦めて、再び御幸ヶ原へ向かい、旧ユースホステル跡地へと下りていきます。

昼下がりにも関わらず、相変わらず人が多く、写真左の火を使えるエリアはまだ満員。諦めて昼食抜きで下山します。
来た道を帰ると言う羽目になってしまいましたが、また観る風景は違います。見落としていたものも見えるかもしれないという楽しみがまだありました。

オクモミジハグマの黄葉

ウリハダカエデの黄葉

ミヤマシキミの赤い果実と濃い緑の葉は一足早いクリスマスをイメージします。


ベニバナボロギクが咲いていたのには気が付きませんでした。アフリカ原産の帰化植物。
白や黄色が主のキク科の植物ですがこの紅色したベニバナボロギクは特異な色彩でまた可憐なこの時季のお気に入りの花です。
ふと見上げると紅葉が見事です。
葉の色の移り変わりが観て良く分かります。

ユキザサの黄葉

サラシナショウマがまだ咲いていました。

サルナシの果実を見つけておやつに。それは酸味少なくとても甘いものでした。まんま和製キウイフルーツです。

ホオノキの紅葉は初めてかもしれません。まだ幼木で樹高50cm程でしたが、素敵な色合いでした。

加波山方面を望む。

ガマズミの赤い果実とウリハダカエデのオレンジに紅葉した葉。

フカギレオオモミジ


ニシキギの果実と紅葉した葉。

ヤクシソウ

センブリをまた見つけました。

ススキと晩秋の空

ミズナラからコナラへ。中腹はコナラになります。
黄葉を迎えていました。
意外と見落としているものだと改めて感じました。
真壁からの帰り道、つくし湖に寄ってみました。

そしてつくば市池田からの筑波山。

紅葉も進み、秋の終わりが近づいていました。
次回は筑波の冬景色を紹介します。