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これは、
私の黒人絵本コレクションの中でもお気に入りの
BIG DREAMS「Harriet Tubmanハリエット・タブマン」です。
19世紀、アメリカ奴隷制度のもと
奴隷として生まれ
アンダーグラウンドレイルロードで
自分の命をかえりみず
多くの南部黒人奴隷を北米カナダへ
一人も取りこぼさず自由にし
「モーゼと呼ばれた黒人女性」の話。
その最終ページは、こうなっています↓
2016年4月、
オバマ政権下で
「2020年から、20ドル札の顔を
黒人奴隷解放運動家ハリエット・タブマンにする」
と発表されました。
アメリカ紙幣初の黒人(有色人種)で、
アメリカ紙幣初の女性が表面(おもて)を飾る。
しかも2020年は
アメリカ合衆国憲法修正第19条
(19th Amendment to the United States Constitution)
女性参政権から100年でもあり、
当時とても期待が高まっていて、
私もすぐに
米国の日系紙にコラムを書いたほどです(2016年)↓
ところが、、、
(↓ニューヨークタイムズ紙2019年6月記事より)
2016年後半には、
原版もデジタルも仕上がっていたのに、
トランプ政権となって、
白紙に戻されました。
「20ドルのデザイン変更は2028年までしない、
そしてハリエットのデザインにはならないないだろう」
と、かき消されてしまいました。
現在20ドル札の顔である
アンドリュー・ジャクソンは、
トランプ氏が
ホワイトハウスのオフィスに肖像画を飾っていたほど慕っていた
アメリカ第7代大統領ですが、
元黒人農場の奴隷主として
“人を所有していた”人、
先住のアメリカン・インディアンを大虐殺した人、
でもありました。
ハリエット・タブマンを表面にして
アンドリュー・ジャクソンを裏面に
という案も受け入れられず
5年の月日が経ちましたが、
2021年1月25日
バイデン新政権により
改めて
20ドル紙幣の顔を
ハリエット・タブマンにするよう
急ピッチで進めていく
と発表されました。
ハリエットの銅像がハーレムにあります。
そしてお墓もニューヨークにあります。
2024年以降、
ハリエット・タブマンの20ドル紙幣を手にするのが
今から楽しみです。
(参考)
※2ドル札はあまり流通していませんが、以前お釣りで普通に貰ったことがあり、今や大事な宝物
■ハリエット・タブマンについて2分で知りたい方はこちらをどうぞ↓
■そしてもっと知りたいと思ったら
< 関連過去ログ >
※黒人初、アメリカドル紙幣のデザインになる女性の話 (2016年6月)
※勉強になります!ハーレム教会のブラック・ヒストリー・マンス (2017年2月)
※黒人の文化的遺産~Black Heritage (2010年2月)
●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって19年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、日本人ながらハーレム黒人教会ゴスペルクワイヤーのリーダーに任命されている。
Harlem Japanese Gospel Choir主宰(2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝)、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞、米国最大のエンタメ・スーパーボウルの日本人初ゴスペル部門役員、2019年世界初公式ライセンスにてアポロアマチュアナイト日本大会開催など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア。
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