屋根リフォーム(カバー工法) | HarK Works

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新築・リフォームの施工事例を紹介します。

中央市にて屋根リフォーム(カバー工法)の現場の様子と仕事の流れ

 

ちょっと変わった屋根ですが、築年数古い某ハウスメーカーの建物です。

3年前の大雪で雪止めは、ほとんど落ちてしまい、屋根材も所々、割れている状態。

軒先の軒天・破風板が水が回りボロボロです。施主さん自ら補修していたそうです。

だんだんと上の方まで劣化しているのが目立ち、ご依頼頂きました。

破風板の塗装が剥がれてきてます。唐草が浮いている。

水が回っている。屋根に乗ってわかりますが、下地も腐っているのが、

わかります。

 

何度かハウスメーカーでリフォームしているそうです。

外壁塗装も5年前にしているそうです。 屋根も1度リフォームしているそうです。

足場を部分的に掛けていきます。リフォームの現場では、良くある事ですが、

部分的に掛けるのは難しい。

作業する人の立場になり、細かい指示を出さないと、仕事しずらい足場になってしまう。

作業のしやすさが安全につながりますので大切な仕事。

屋根材をめくりました。防水紙がボロボロなのがわかります。

数日前に雨が降ったけど、まだ濡れてました。かなり漏水していた様子。

紙を剥がし、下地の板をめくります。

元の屋根はアスファルトシングル葺きだったようです。その上に垂木を組んで

カラベストを葺いていたようです。

垂木がボロボロに朽ちてます。

破風板が2段になっていたのは、屋根を重ねていたからですね。

破風板も腐朽してます。

破風板撤去。腐朽部分を取り除く、かなり劣化している。

雨漏りの怖さ。元の屋根の下地も腐朽している。

軒先には、鳥の巣までありました。卵まで・・・

新たに垂木を留めている様子。

破風板も取替。杉板の厚みが違うので面合わせて調整。

野地板を張り、粘着剤付きのルーフィングを張り、一度取り外した屋根材を復旧。

現地調査の時よりも、屋根をめくってみたら、下地の腐朽範囲が広かったです。

 

屋根材は一枚ものの長いサイズの物を使用。特注品。

写真はないけど、搬入に苦労しました。足場を使いながら、5人掛かりで手上げ。

敷地が狭く、ユニックが入れなかった。

ガルバリウム鋼板の立平葺きにします。

粘着剤付きルーフィングは重ねを広く取りながら、縦に張りました。

屋根材を並べるのにも、一苦労。1枚が10m超えます。

今回は屋根の流れがキツイ方は買えないので、棟から東面のみカバー工法。

端部は現場でカット。

軒樋も交換します。樋吊り金物取付。

棟カバー取付。

雪止め金具取付。

軒樋交換。

軒天はケイカル板で部分補修。隙間にコーキング。

端部の折り返しを長めにしました。水切れを良くする為。

屋根が大きいので、雪止め金具は2段付けました。

破風板下塗り中。

軒天塗装補修中。色合わせが大変でした。

5年前に塗ったようですが、正直信じられないくらいの状態でした。

『ほんとに〇〇〇ホームで5年前に塗ったんですか?』と、塗装屋さんも信じられない様子。

完成。違和感なく終わりました。

 

今回の雨漏れの原因は、色々あるけれど、最初の屋根リフォームが

良くなかったのかもしれない。そして3年前の記録的な大雪も大きな原因だろう。

もっと早くご依頼頂ければ、火災保険も使えたかもしれない。

 

ほったらかしにしていても、雨漏りは良くならない。

素人補修しても、上から直さないと意味はない。

建物の中まで漏れていれば、もっと早くやったのかもしれないけれど、

軒天だったから、あまり気にしなかったそうです。

 

昔のハウスメーカーの建物でよくあるけど、軒樋を隠すように破風板を伸ばしているのも、

破風板を腐らせる原因。デザイン的なものだけど、機能的には良くない。

 

現在の建物では、やらない家が多い。

見た目のデザインによって、永くもたない工事になる事もあるし、ハウスメーカーだから安心ってことは、

無いと思います。

 

リフォームの雨漏りの保証は法律的には2年です。

うちでは3年の保証をしておりますが、10年以上長持ちする工事をしております。