屋根リフォーム。 瓦屋根の棟積み直し工事の様子をアップします。
築年数も古く、雨漏りはしていなかったのだけど、棟の漆喰詰め直しをしたいとの要望を受けて、調査に行きました。
平屋の建物2棟(寄棟・切妻)塀と、ボリュームのある現場でした。
和瓦の陶器瓦は耐久性抜群。
棟の漆喰詰め直しや、棟の積み直しをすれば、また2~30年くらいはノーメンテナンスでいけます。
太陽熱温水器が取り付けてありました。
すでに壊れていて使ってないとの事。屋根の為には良くないし、棟の積み直しにも邪魔なので、撤去することになりました。
棟が平らに積んである。下の方が広く、上に積み重ねるにつれて、狭く山型に積むのが一般的。
水切れも良いし、最初からの施工が悪かったとは言いずらい。
漆喰の詰め直しと、棟の積み直しでは金額が大分違います。両方見積を作り、現況を写真で取ったものを見せて、棟の積み直しの方が良いと勧めさせて頂きました。
シルガード。一般的に和瓦では黒を使用してます。
シルガードを盛り、瓦に銅線を通して留めます。
小さい瓦の部分はコーキングを入れて留めます。
棟の下の部分から土を入れ替えているので、沢山土を使います。ローコストのところは、この部分から、やり替える事はしないです。
雨養生。帰る時には、養生をしっかりしていきます。天気予報が大丈夫と言っても、念のためやります。
取り外すと、昔の瓦屋さんが、どんな仕事をしたのか?よくわかります。団子状に土を留めていたようです。
外した棟瓦を並べて置きます。
棟の1段目のシルガード。幅広いです。鬼瓦から糸をはり、真っ直ぐになるように土を盛り、高さも見ます。
完成。棟の段差が変わったのが分かりますか?
寄棟棟完成。
棟撤去完了。糸は張り、真っ直ぐをだしてシルガードで1段目を造ります。
切妻屋根棟は、棟が長いので大変です。この日も天気が良すぎて、シルガードの渇きが早くて大変でした。霧吹きで水を吹き付けながらやります。
鬼瓦を先に留めて、糸を張ります。
1段目取付。
乾きが早くて大変です。
水が入らないようにコーキングで留めてきます。
土を盛ります。この辺の盛り方は、職人さんの経験と技術です。
5段積みです。
銅線も沢山使います。
ブロアーで汚れを吹き飛ばします。
銅線の部分、鬼瓦との境をコーキングで留めます。
谷の板金も新しく交換。
棟の後ろもギングロのガルバリウムを張り付けます。
雨押え板金の取付。
切妻屋根棟も完成しました。
とてもボリュームある現場でした。
梅雨時の施工でしたが、工事期間中は雨も全然ふらなかったのは良かった。
屋根の上の工事だったので、お客様には、工事完了後、工事写真を100枚ほど提出しました。
見ての通り、瓦屋さんの仕事は手作業。技術の差が出る仕事です。
薄い漆喰が塗ってあるだけの仕事や、コーキングでベタベタ塗り、雨漏りを一時的に抑えてるだけの仕事や、谷の捨て板金を換えてなかったりする現場。沢山の仕事を見てきました。
HarKでは、お客様の目の代わりに、工事の様子を撮った写真を必ず提出しております。
仕事に自信があるから出来る事だと思ってます。
現場に通い続けて、写真を撮るのも、現場管理の一つであると思ってます。