東洋医学の思想の中に
「心身一如」
があります。
意味は
”肉体は精神により支配され、
精神は肉体により支えられている”
ので、
心と身体は切り離せない
というものです。
秋と関係する感情は
「憂うれい」「悲かなしみ」です。
以前、ある６０代の初診の患者様の訴えは
「２ヶ月前くらいから、咳が出だして苦しい」
というものでした。
子供の頃に小児喘息もなく
突然の症状なので
自分でも何が原因なのか分からない
とのことでした。
咳や喘息といった症状は
五臓六腑の肺と関係があります。
原因が思い当たらないというので、
感情面で何か強い刺激がなかったのか
聞いてみたところ、
２ヶ月前に同居の実母を亡くし
悲しくて悲しくて、毎日泣いて暮らしていたそうです。
この患者様の場合
強い感情の刺激（悲しみ）が身体（肺）に影響し
症状（咳）を引き起こしていました。
感情は
意識すればある程度
自分自身でコントロールが可能です。
（感情は自分がつくりだしているので）
どっぷり負の感情に浸る前に
客観的に自分を見て
実況中継をしてみる
そうすると
違う視点から自分が見れるようになり
なぜその感情にはまっているのかが
俯瞰できるようになります。
感情で苦しく感じる時こそ
一歩引いて自分を見つめてみませんか