相対した瞬間「この人には敵わない」と感じることはないだろうか?

自分が初めてクワンに会って感じたことは、

圧倒的な動物としての強さだった。


アジア人である自分は、白人や黒人には身体的に敵わないという思い込みがそれまであったように思う。
人種の坩堝のアメリカで、残念ながら一般的にアジア人は身体的に弱く、「動物として下」と見られやすい現状がある。

実際、自分もアメリカで数年間を過ごし、アジア人差別のようなものを肌で感じることが多々あったし、ストリートで絡まれることも何度もあった。

クワンに一度でも会ったことがある人ならわかると思うが、そのような弱いアジア人カテゴリーの外に存在し、圧倒的に強いアジア人像を体現しているのがクワンだ。

全く欧米人にも見劣りしない肉体、素晴らしく訓練されたスパイのような隙のない動きと雰囲気。

間違っても道でクワンに絡もうとする人はいないはずだ。

(左から3人目がクワン)

システマを学ぶ人は誰しも「強くなりたい」という思いを持っているだろう。

その強さの定義というものは、人それぞれいろいろあるだろう。
自分自身も精神的にも肉体的にも強くありたいとシステマを学び始めた。

個人的な考えだが、精神的な強さの獲得は不確定要素が多いように思う。
その時々の社会情勢や周りの環境、人生のフェーズなどによって影響があるものだ。

自分も繊細な部分があり、その克服と、精神的なタフさを獲得したいと思いアメリカに渡り、システマを学んだ。

クワンから学ぶ過程で、肉体的な強さを獲得することで、精神的な余裕が生まれ、自分が変わっていった実感があった。


肉体的に弱いということから逃げて、精神的な強さを獲得することは難しいように思う。


肉体的な強さとともに精神的な強さを同時に目指すことが、人間としてもとてもナチュラルな営みではないだろうか。
システマはその両立にはうってつけの武道だ。

治安の良い日本で暮らしていると、肉体的な危機に瀕することが滅多にないため、精神的な強さにフォーカスしてしまいがちだが、まずクワンに会ってみてほしい。

圧倒的な強さと優しさを目の当たりにして、自分もシステマを通して彼のように

シンプルに強くなりたいと思うだろう。


それぐらいインパクトのあるインストラクターだと自分は感じている。


クワンの来日セミナーまで2週間強です。
海外でも通用する強さを目指したい人は是非!