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当面の間冒頭にこのお知らせを載せることにしました。
最近、車体後部に大砲を積みウクライナ軍を
砲撃してるロシア軍の動画が流れ出しました。
どうもこの車体は陸自の高機動車と思われます。
高機動車とは、
1990年代初め陸自に採用された人員輸送用自動車。
トヨタのメガクルーザーをベースにした
陸自バージョンで、 当然販売はされていません。
メガクルーザー
エンジンは水冷直列4気筒OHV4バルブ
インタークーラー付きディーゼルターボを搭載。
最高速は125km/h、走行距離は約450kmで、
運転者を含め10名が乗車可能。
CH-47に搭載し空輸が可能
監視用レーダーや93式近距離地対空誘導弾を積んだ
タイプなどその凡庸性は非常に高い車両と言えます。
衛星単一通信可搬局装置 JMRC-C4
約1年前から、この高機動車と思われる車両が
ロシア軍が撮影した画像に映りこんでることが
取りだたされ始めました。
右下が高機動車と思われる車両後部に搭載した
火砲でウクライナ軍を砲撃するとされる画像の一部
ロシアの中古車販売には数台の高機動車が並んでます
高機動車の運用期間は、基本15年10万キロと
されているので、2000年以降に順次海外に流出
したと考えられています。
その理由として、防衛省から解体・破棄を目的として
払い下げられた業者が意図的に不正輸出したもので、
一部の車両を解体した時の画像・書類を使い回しして
残りをごっそり輸出した場合と、
輸出先の国で再び組み立てられるように細工した
解体を実施してたのもあるようです。
また、防衛省のチェック体制の甘さがこのような
事態を招いたともいえます。
数年前、ある番組をボーっと見てた時
そのレポーターの後ろを荷台に高機動車を
載せたトラックが通過するシーンを見かけました。
その番組が報道関係の現地特派員のレポート
だったのか、あるいは芸能人の旅レポだったのかは
覚えていませんが、これまで高機動車は何度も
何度も眺めたことがあるので、見間違うことは
あり得ません。
後ろ向きの載せられた高機動車のフロントの形状と、
ボンネットのフックをはっきりと確認したんです。
このフックは高機動車独特のもので、
CH-47にぶら下げて空輸する時に
ワイヤーを引っ掛けるためのものです。
米軍のハンヴィーにも同様のフックがありますが、
フックの位置とフロントの形状が高機動車とは
異なるので見間違うことは決してないです。
米軍のハンヴィー
高機動車のフロント(上)と、ハンヴィーのフロント(下)
あの時は「自衛隊車両を運んでるんやろか?」
程度としか思わんかったけど、
今思うとその放送は東南アジアからのものだったので
不正輸出された国の一つにタイが確認されてるのを
知って、あの車両がそうやったのかと思い出しました。
タイで撮影された高機動車
しかし、目先の金に目がくらみ国を売った
解体業者には、厳罰で臨んでほしいものです。
国賊は一生刑務所に入ってほしいですね。
これらロシアに流れた高機動車等の自衛隊車両は、
ウクライナとの戦闘に使用されてる
可能性が高いです。
間接的にロシアに加担してるのは
義憤に絶えないです。
見方を変えれば、すでにガタガタになってる
陸自車両を再整備して使用せざるを得ない
ロシアの実情は、それほど切羽詰ってると
言えるのではないでしょうか。
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