強襲揚陸艦って何なん?空母に似てるけど空母とは違うん?の巻 其之弐 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

米英の揚陸艦は戦争中に急速に進化していきます。

 

LCT(戦車揚陸艦)は大型化し外洋航行を可能としました。

 

 

 

 

 

 

戦後ヘリコプターの発達とともに揚陸艦もさらなる

 

進化を遂げ、ヘリボーン戦術が新たに登場します。

 

 

 

 

 

 

従来のLCU(上陸用舟艇)は現在も存在するも

 

上陸作戦等の主流はLCAC(エア・クッション型揚陸艇)です。

 

 

 

LCU

 

LCAC

 

AAV7(水陸両用強襲輸送車)

 

 

 

このように強襲揚陸艦にはLCU・AAV7・AAV7等

 

排出入するためのハッチが船尾部分にあります。

 

 

 

空母に比べ飛行甲板が狭いので垂直/短距離離着陸機の

 

F-35BやMV-22(オスプレイ)などが搭載されています。

 

 

 

 

 

 

しかし1960年前後にヘリコプター揚陸艦として建造された

 

イオー・ジマ級にはまだドックはありません。

 

 

LPH-2 イオー・ジマ

艦尾を見ていただいたらわかるようにハッチはありません

 

LPH-3 オキナワ

 

LPH-7 ガダルカナル

 

 

 

イオー・ジマが就役して10年、さらに大型化した

 

タラワ級が登場します。

 

 

 

LHA-1 タラワ

 

LHA-2 サイパン

 

LHA-3 ベロー・ウッド

 

LHA-5 ペリリュー

 

 

 

次のワスプ級では垂直/短距離離着陸機や

 

LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇が搭載可能となりました。

 

 

 

LHD-1 ワスプ

 

LHD-2 エセックス

 

LHD-6 ボノム・リシャールは、2020年7月12日

サンディエゴ海軍基地で火災発生 消火の後廃艦

 

 

 

もうお気づきだと思いますが、イオー・ジマ級から

 

ワスプ級までは太平洋の激戦地の島や

 

そこに投入された空母等の名が命名されています。

 

 

 

タラワ級の退役が近づき、後継として

 

アメリカ級が2014年10月に就役。

 

このタイプはウェルドックを廃止し

 

その分航空運用機能を強化しています。

 

 

 

LHA-6 アメリカ

 

LHA-7 トリポリ

 

 

 

ウェルドックを廃止したアメリカ級は

 

海兵隊から非常に不評だったので、

 

これ以降はウェルドックを復活させるそうです。

 

ただその搭載量は若干減少させるようですが。

 

 

 

海洋進出を目論む支那海軍も黙ってはいません。

 

それまで072型とその派生型の戦車揚陸艦32隻を

 

保有してますが、ドック型揚陸艦071型を新たに

 

8隻建造しました。

 

 

 

072型

 

071型

 

 

 

2021年には米海軍に対抗して075型強襲揚陸艦が就役します。

 

 

 

 

 

 

兵員は約1600名収容可能で、ウェルドックに

 

726A型エアクッション揚陸艇2隻を収容できます。

 

 

 

 

05式水陸両用戦闘車なら40輌程度搭載可能のようです

 

格納庫内には、Z-8J輸送ヘリ

 

Z-9多用途ヘリ

 

WZ-10攻撃ヘリ

 

Z-19攻撃ヘリ

 

 

 

など約30機を搭載できるとみています。

 

 

 

対空兵器は、1130型CIWS近接防空システム

 

 

HHQ-10近接防空ミサイル

 

 

 

を搭載しています。

 

現在3隻が就役しており、西沙諸島、南沙諸島を

 

含む台湾海峡の西南海域の防衛を担当する南海艦隊、

 

台湾海峡、連雲港より南の東シナ海と黄海の防衛を

 

担当する東海艦隊に配備されています。

 

あと5隻が計画中です。

 

上陸作戦に活用する軍備を拡充させ

 

どうやら台湾進攻を虎視眈々と伺ってるようですね。

 

 

 

このように強襲揚陸艦は空母に比べ

 

多種に渡る任務を遂行する艦と言えますね。

 

 

 

 

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