2019年4月13-14日、祖父の足跡をたどって山口県大津島と広島県呉を散策の旅!!の巻 其之壱 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

当家一族には、沖縄戦に参加した者が3名おり、

 

毎年4月半ばに一族を挙げて沖縄での慰霊祭を

 
約40年開催してまいりましたが、
 
生還者・遺族の高齢化のため
 
7年前に終了となってしまいました。
 
 
 
 
 
 
先日いとこと携帯で話してる時にその話になって、
 
その流れから話題が祖父の事になり
 
「お前はよくじいちゃんのケツにくっついて
 
あちこち飛び歩いてたなぁ」と言われ、
 
そう言えばあの時訪れた場所に
 
関心を示さなくなって
 
幾久しいなぁと感じていました。
 
 
 
沖縄戦とは直接関係しておりませんが、
 
祖父は伊号潜乗りだったので
 
生前、潜水艦乗員の慰霊で各地を訪れてました。
 
 
その中に
 
山口県大津島回天訓練基地跡、
 
広島県呉市長迫公園(呉海軍墓地)
 
などがあり、私も何度か同行したことがありました。
 
家内とそのことについて話してる時に、
 
「沖縄に行かなくなってだいぶ経つんやから
 
たまにはおじいさんの代行で行ってみれば?」
 
「前々からあそこへはこれまで
 
暑い夏にばっかし行ってたんやから
 
桜に季節に行きたいゆうてたやんか。
 
桜が散る前に行こうと思うたら今しかないで!!」
 
と、背中を押してくれたので
 
急きょ計画を立て実行に移すことにしました
 
 
 
 
 
 
0430起床し0500に自宅を出る。
 
途中朝食を済ませ
 
0637姫路発ひかり441号で
 
一路徳山駅に向かう。
 
この車両の乗客は私らを含め3名だけ。
 
 
 
 
 
 
徳山駅には0830頃到着。
 
メッチャ早いわぁ。
 
大津島巡航で大津島に渡るのですが、
 
徳山港0930-馬島港0948 
 
まで1時間もありまんねん。
 
徳山港の回天レプリカを
 
ボォ~と眺めながら時間をつぶす。
 
 
 
 
 
 
このレプリカは2006年9月に上映された
 
「出口のない海」の撮影用として制作されたもの。
 
 
 
 
 
 
2艇制作されて、もう1艇は

山口県熊毛郡平生町の

阿多田交流館に展示されています。
 
 
 
 
船は定刻に出港
 
 
 
馬島港に到着するとまずは「回天の島」と書かれた
 
大きな看板とその横の回天供養の平和観音が
 
出迎えてくれます。
 
この平和観音は以前に訪れた時には
 
なかったような。

新しそうなので最近建立されたのですね。
 
 
 
 
 
 
時間はたっぷりあるんやけど私は歩くのに
 
杖頼りに健常者の2倍時間かかるし、
 
同行の家内もひざ痛めてるから
 
ホンマは坂道はちと苦手なんやけど
 
まぁボチボチと進まなしゃあない。
 
 
大津島ふれあいセンターの横を抜けると
 
二股に分かれる所に看板があります。
 
 
 
 
 
 
まずは回天記念館へ行くのですが、
 
その前に浜に出てみました。
 
回天発射試験場が見えますね。
 
 
 
 
 
 
案内板まで戻り記念館を目指します。
 
緩やかな坂「回天坂」をそろそろ上っていきます。
 
桜が見事です。
 
 
 
 
 
 
途中、大津島小学校の(現在閉校中)校庭が見えます。
 
戦時中ここには回天整備工場がありました。
 
 
 
 
 
 
学校敷地内には危険物貯蔵庫跡
 
変電所跡などの当時の建造物が
 
残されていますが今回見学はパスします。
 
 
標高35mまで登ると散華された回天隊員の
 
氏名が明記された墓碑が整然と並べられています。
 
 
 
 
その奥が回天記念館になります
 
 
 
建物の右手には回天慰霊碑と
 
回天一型レプリカがあります。
 
今回もいつもと同様におじいの形見の
 
将校用略帽とともにお参りいたします。
 
 
 
 
 
 
1944年当時、呉海軍工廠魚雷実験部や
 
光基地には九三式酸素魚雷が
 
山積みになってました。
 
この余剰の酸素魚雷を利用し、
 
回天の試作が始まりました。
 

九三式魚雷の炸薬量は480kgに対し、
 
回天は1.55tと、約3倍に増加しています。

射程距離は20kt/43000m
 
 
 
九三式酸素魚雷(鹿屋航空基地史料館)
 
 
 
一型の生産量は約420基。

回天作戦で回天搭乗員80数名が作戦中に戦死。

母艦潜水艦8隻喪失。
 
 
 
 
 
 
回天記念館は、回天搭乗訓練員の宿舎跡であり、
 
戦後は1965年まで馬島小学校があった地に

1968年11月20日に開館。

搭乗員の遺書、軍服、写真、遺書など
 
約1,000点を展示。
 
中に入ると正面に伊370の画像が。
 
 
 
 
出口のない海で撮影に使用された艇内のレプリカも展示
 
 
 
回天坂の途中には魚雷見張所跡や
 
展望広場に行く分かれ道もあるのですが、
 
時間が押してしまい今回はパスです。
 
 
 
 
 
 
この後は回天運搬用トンネルを抜け、
 
回天発射試験場に向かいます。
 
 
其之弐につづく。
 
 
 
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