1945年1月初旬の比島戦線、元日から積極的な特攻作戦を展開するも敵を押し留められず!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

1944年10月20日、レイテ島に上陸した敵は、

 

12月25日には同島占領を宣言。

 

 

このレイテ島の戦いでは壮烈な航空戦が展開され、

 

我軍は2000機近くの航空機を投入し、

 

そのほとんどを失っています。

 

 

12月15日には、敵はルソン島南のミンドロ島へ上陸。

 

ルソン島上陸の準備を着々と進めています。

 

 

1945年に入ると敵艦隊がルソン島に接近し、

 

比島戦線における特攻作戦はピークを迎えます。

 

 

 

1月1日、ルソン島に接近するB24の編隊に

 

マバラカット飛行場群のアンヘレス飛行場を

 

飛び立った金鵄隊の爆戦1機が突入。

 

 

 

 

 

 

3日、第7艦隊の部隊に燃料を供給するために

 

レイテ島サンペドロ湾に到着した給油艦コワネスクに

 

セブ島を出撃した第30金剛隊の爆戦2機、月光隊の

 

月光1機が接近し、爆戦1機が左舷に激突。

 

 

 

 

 

 

特攻機の燃料に引火し火災が発生するも

 

爆弾は不発で甲板に転がり、乗員により投棄。

 

ダメージコントロールを発揮し、小破に留まる。

 

 

 

4日、サランガニを出撃した旭日隊の彗星2機が

 

パナイ島西方でリンガエン湾に向かう艦隊を発見。

 

旭日隊の彗星1機が夕陽を背にして護衛空母

 

オマニー・ベイに接近し艦橋に突入。

 

 

彗星の爆弾は格納庫で爆発し搭載機が誘爆。

 

消火活動中には魚雷が爆発し、

 

総員退艦の後自沈処分。

 

 

 

 

 

 

旭日隊が艦隊を発見した同時刻、一誠隊の一式戦2機、
 
進襲隊の九九式襲撃機1機も攻撃を開始。

給油艦ロイスディックに1機命中しこれを撃沈。
 
 
 

 

 

 

5日、マバラカットを出撃した第18金剛隊の

 

爆戦16機がスールー海で敵艦隊を発見。

 

大半が迎撃機に落とされますが、

 

重巡オーストラリア・重巡ルイビル・

 

護衛駆逐艦スタフォードに各1機ずつ突入。

 

マニラ・ベイに2機突入。

 

マニラ・ベイはダメージコントロールを発揮し

 

24時間以内に応急修理が完了。

 

護衛空母サボ・アイランドは6機の

 

特攻機に狙われますが、1機至近のみに

 

留まっています。

 

 

 

オーストラリア

 

オーストラリアを攻撃する一式陸攻

 

ルイビル

 

マニラ・ベイ

 

 

 

6日、リンガエン湾を目指す敵上陸部隊に

 

アンへレスを出撃した第22金剛隊の爆戦5機のうち

 

2機が掃海駆逐艦ロングの左舷中央部に突入。

 

 

夕刻、マバラカットを出撃した第20金剛隊の

 

爆戦5・彗星1機が近づきます。

 

1機が停止してるロングの艦橋付近に激突し

 

ロングは横転し沈んでいきました。

 

 

 

 

 

 

戦艦ニューメキシコと カリフォルニアは、

 

上陸支援の艦砲射撃中に特攻機が艦橋に突入し、

 

ニューメキシコでは艦長以下29名が死亡。

 

カリフォルニアでは44名が死亡。

 

しかし作戦行動には支障なし。

 

 

 

画像は同型艦のアイダホ

 

その他十数隻に突入成功するも沈没艦はなし

 

 

 

7日、エチアゲから第28・29金剛隊の爆戦11機が出撃。

 

戦車揚陸艦912号に1機命中。

 

 

 

 

 

 

8日夕刻、八幡隊の天山1機がクラーク基地を出撃。

 

陸軍から石腸隊・精華隊・一誠隊の一式戦・四式戦が出撃。

 

リンガエン湾で作戦行動中の護衛空母キトカン・ベイを発見し

 

突入を図るも石腸隊を叩き落とすが、精華隊の四式戦1機が

 

左舷吃水線付近に命中。

 

キトカン・ベイは大破し戦線を離脱。

 

 

 

 

 

 

カダシャン・ベイには艦橋下の艦中央部に1機激突。

 

同艦も大破し戦線を離脱。

 

 

 

 

 

 

9日朝、敵はリンガエン湾に上陸を開始。

 

その頃マニラ南のニコラス基地から

 

第24金剛隊の爆戦3機が出撃。

 

陸軍から一誠隊の一式戦3機が出撃。

 

 

リンガエン湾の戦艦ミシシッピの水線部付近に

 

一誠隊の一式戦が突入するも作戦行動に支障なし。

 

 

 

 

 

 

軽巡コロンビアには一誠隊の九九襲撃が突入。

 

レイテ島のサンペドロ湾に下がります。

 

 

 

 

 

 

 

このように、1945年の元日から連日特攻機は

 

出撃していきました。

 

特に9日は早朝から日没まで、特攻機による

 

波状攻撃を行いましたが、

 

敵の上陸を阻止できませんでした。

 

 

 

リンガエン湾に侵入した敵艦隊

 

リンガエン湾に揚陸作業中のLST-469

 

 

 

敵は9日に17万5000名もの兵力を

 

上陸させるのに成功しています。

 

 

14方面軍の山下閣下は、この大兵力に対し

 

いかに戦われるのでしょうか?

 

 

 

 
 
 
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