1945年4月12日、この日ついに桜花が突入に成功!他の特攻隊も次々に命中!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

4月12日、菊水二号作戦が発動されました。

 

鹿児島の前戦各基地は、早朝から大慌てです。

 

鹿屋基地では、最初に七生隊の爆戦19機が出撃。

 

 

 

 

 

 

次いで、1130から第三回神雷桜花特別攻撃隊の陸攻8が出撃。

 

 

 

 

 

 

神雷部隊は3月21日、

 

第一回神雷桜花特別攻撃隊の陸攻18が初出撃するも全滅。

 

 

 

 

 

 

 

4月1日、沖縄に敵が上陸を開始したのを受け

 

第二回神雷桜花特別攻撃隊の陸攻6が出撃。

 

天候不良により4機喪失、2機帰投。

 

 

 

12日、駆逐艦マナート・L・エベールは、

 

沖縄北西約80km洋上でレーダーピケット任務に従事。

 

 

 

 

 

 

14時過ぎ、レーダーが先行した第2七生隊の編隊を捉えます。

 

迎撃機を向かわせますが、それをすり抜けた

 

3機の特攻機が14時半頃に突入開始。

 

2機を対空砲で撃墜したが3機目が右舷に突入。

 

爆弾は機関室後方で爆発し、機関停止。

 

 

 

 

 

 

暫くして陸攻3機が30kmまで接近し桜花を投下。

 

 

 

 

 

 

 

土肥三郎中尉搭乗の桜花は搭載されてる

 

推進用ロケット3本を同時に点火。

 

あっという間に時速900km/hまで加速し、

 

わずか数十秒でマナート・L・エベールの

 

右舷後方から突入。

 

 

 

 

 

 

土肥機が突入したのが14:46頃で、それからわずか3分で

 

マナート・L・エベールは真っ二つに折れて沈んでいきました。

 

 

 

 

 

 

マナート・L・エベール同様レーダーピケット任務に

 

就いていた駆逐艦カッシン・ヤングは、

 

特攻機の集中攻撃を受け、

 

5機を撃墜したものの6機目が突入し炎上。

 

 

 

 

 

 

カッシン・ヤングの救助に向かった駆逐艦スタンリーは、

先ほどの陸攻3機の内1機が投下した桜花の目標となり

スタンリーは何の対抗策も取れないまま

船首の右舷側に突入を許します。

しかしこの桜花は勢い余ってスタンリーを

突き抜け、左舷の海上で爆発。 

大破こそしたけど、スタンリーは命拾いをしています。

 

 

 

 

 

 

 

この日は神雷部隊のほかに串良から

 

常磐忠華隊・第二八幡護皇隊・第三護皇白鷺隊の

 

97艦攻25機が出撃し、戦艦アイダホに1機命中。

 

戦艦テネシーに1機命中。

 

 

 

西森秀夫大尉以下17名の常磐忠華隊が、97艦攻6機で出撃

 

 

 

 

しかし僚艦とも損害は致命的なものではなく、

 

直ぐに戦線に復帰しています。

 

 


アイダホ

 

テネシー

 

 

 

第一国分・第二国分からは、第二八幡護皇隊・

 

第二草薙隊・第二至誠隊の99艦爆29機が出撃。

 

 

 

対空砲火によって主翼をもがれながらも、

アイダホに肉薄する99艦爆

 

超低空を突進する97艦攻

 

 

 

カッシン・ヤングに隣接するブロックに展開していた

 

駆逐艦パーディもまた複数の特攻機の攻撃に見舞われ、

 

2機は落としたものの3機目が突入直前で飛散。

 

爆弾が命中し大破しています。

 

 

 

 

 

 

駆逐艦ゼェラースは、

 

テネシーの護衛についていました。

 

そこへ3機の99艦爆が超低空で接近し、

 

2機は落としましたが3機目が左舷から突入。

 

爆弾はスカラリー付近で爆発。

甚大な被害を受けて慶良間に下がります。

 

 

 

テネシー(手前)と、ゼェラース(右側奥)

 

慶良間諸島付近を航行中の敷設艦リンゼイは

99艦爆の突入を受け、第一砲塔付近まで艦首部分を消失

 

護衛駆逐艦ウォールター・C・ワンに99艦爆が

突入態勢に入る1機が撃墜され1機が命中、大破

 

 

 

 

護衛駆逐艦ホワイトハーストは1944年10月28日、

 

レイテ沖で伊45を撃沈した艦で有名ですが

 

この日は99艦爆4機の攻撃を受けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

うち1機が被弾しながらも艦中央部に突入。

 

大火災が発生しますが、爆弾はそれて

 

海上に落ちたので沈没は免れました。

 

 

 

 

陸軍でも知覧から、20・43・46・69振武隊が

 

一式戦・軍偵・97戦等で出撃。

 

万世からは62・74・75・102・103・104振武隊が

 

99襲撃等で出撃。

 

 

 

知覧高女女学生達に見送られながら知覧飛行場より

出撃する第20振武隊穴澤利夫少尉搭乗の一式戦

 

台湾の花蓮港より発進する

誠第十六飛行隊玄武隊の一式戦

 

都城西飛行場より発進する

第1特別振武隊の2機の四式戦

 

護衛駆逐艦リドルに1機至近、小破

 

護衛駆逐艦ロールに1機至近、大破

 

掃海駆逐艦ジェファーズに1機命中、大破

 

 

 

 

この日の戦果は、マナート・L・エベールと

 

上陸支援艇LCS-36の2隻撃沈。

 

戦艦2にも被害を与えましたが、致命傷には至らず。

 

あとは敵の防衛網の外郭を形成する

 

レーダーピケット艦に数隻被害を与えたに過ぎません。

 

 

 

 

LCS-36

 

 

 

残念ながら、当初の目標である

 

敵空母の撃滅と輸送船団への攻撃は、

 

ここでもまた届きませんでした。

 

 

これらの特攻攻撃を本島の守備隊たちは

 

壕から出てきて涙を流しながら感謝したと聞きます。

 

しかし敵の攻撃が一向に弱まらないのを受け

 

「雑魚はほっといてまずは空母を叩き、その次に

 

敵の増援を断つべく輸送船をやってくれ!」

 

と嘆願に近い要望が出されました。

 

しかしその守備隊の切実な願いが

 

九州の各基地に届くことはありませんでした…。

 

 

 

 

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