1945年4月11日菊水一号作戦最終日、数隻に被害を与えたけど沈没艦を認めず!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

沖縄戦が開始されて以降、連日各基地から

 

特攻隊が出撃していきました。

 

 

菊水一号作戦最終日の11日も

 

第五建武隊・第三御盾二五二隊(鹿屋)、

 

第三御盾二五二隊・二〇一彗星隊(第一国分)、

 

第三御盾六〇一隊・二〇一零戦隊(・第二国分)、

 

第四銀河隊(宮崎)、

 

陸軍からは19F(宜蘭)、22振武隊(徳之島)、

 

46振武隊(喜界島)等が出撃しています。

 

 

 

 

 

 

その多くは敵の迎撃機に捕捉され、

 

次々と落とされていきますが、

 

それをすり抜けた少数の特攻機が

 

沖縄近海まで到達。

 

 

11日午後、 鹿屋を出撃した第五建武隊の

 

石野二等兵曹機は低空で敵艦隊に接近。

 

目標を大型艦に定め突入態勢に入ります。

 

石野機に狙われたのは戦艦ミズーリ。

 

石野機は第3副砲塔上に激突。

 

しかし突入角度があまりに鋭角だったので

 

衝撃で燃料に引火して火災が発生したけど

 

すぐに消し止められました。

 

 

 

 

石野機突入直前の画像。ここに写る米兵の大半は

彼の接近に全く気付いてなかったそうです

 

 

 

石野機の突入痕(ミズーリ記念艦)

 

 

 

同時刻、第58任務部隊にも特攻機が近づきます。

 

エンタープライズは接近する特攻機を対空砲で

 

撃墜しますが、飛散した破片が砲座付近に降り注ぎ、

 

火災が発生。甲板上のF6Fにも引火し、2機を消失。

 

各所に被害が出たけど、任務を続行。

 

 

 

 

 

 

エセックスに接近した特攻機も事前に撃墜され、

 

至近となりましたが損害は軽微です。

 

 

 

 

 

 

駆逐艦ヘイルに1機至近。

 

ブラードは1機至近でわずかな損傷。

 

 

 

ブラード

 

 

 

レーダーピケット中のブラッドは、

 

零戦1機の突入により火災発生大破。

 

自力でどうにか現場海域から離脱。

 

 

 

 

 

 

ハンクもレーダーピケット中に特攻機に狙われ、

 

対空砲で撃墜した機体が海面でバウンド。

 

艦上で爆発炎上し小破。

 

 

 

 

 

 

護衛駆逐艦サミュエル・S・マイルズも、

 

レーダーピケット中に特攻機1機が命中。

 

 

 

 

 

 

護衛駆逐艦マンラヴは、陸軍機に狙われ小破。

 

 

 

 

 

 

4月11日、エンタープライズに突入を試みる隼

対空砲火により尾翼が一部欠けている

 

 

同日、火を噴きながらバンカーヒルめがけて突入を試みる彗星

 

同日、対空砲火により軽巡パサディナへの突入を遮られた隼

 

同日、駆逐艦キッドに迫る特攻機

 

 

 

沖縄戦終了までに約2000機近い特攻機を出し、

 

命中率はわずか15%。

 

その大半は敵警戒網の外郭に位置した

 

レーダーピケット任務の駆逐艦等でした。

 

特攻隊の第一目標は空母、次に輸送艦隊と

 

事前に周知されてるはずやのに

 

なぜかその大半はレーダーピケット艦に

 

突入しています。

 

 

この日はさらに確率が低くなる

 

空母へ損害を与えた日と言えます。

 

 

菊水一号の際、輸送船2隻を葬りました。

 

この2隻は弾薬を満載してて、

 

南下を続ける第96師団・第7師団が

 

一時的に弾薬不足に陥ります。

 

敵は嘉数と対峙した96師団の作戦計画を優先したため、

 

東部戦線の西原- 我如古ー 北上原-津覇の防衛線で

 

10日過ぎ辺りから約一週間、7師団の動きが鈍くなります。

 

 

 

 

 

 

このように、レーダーピケットの雑魚など無視して

 

嘉手納沖、もしくは中城湾に遊弋する敵輸送船団を

 

攻撃すれば、32軍にも勝機が訪れたかもしれません。

 

 

偵察機によるチャフの散布や、特攻機以外の

 

直掩機が囮となって先行し、敵戦闘機を引き付けてる

 

隙に特攻機を突入させれば、あるいは敵船団まで

 

到達した確率はさらに高くなったかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

特攻隊員たちは死を目前にして、

 

自分たちの死の意義を懸命に模索してたと聞きます。

 

ならば、敵輸送船団を撃滅し戦局に大きく

 

影響を与えるほどの出撃であって欲しかったと、

 

今更ながら悔しさがこみ上げてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 
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