何だか呪文のようなこの言葉……ですが、呪文ではありませんので安心して下さい。

 

 バロック音楽の曲名で、モーツァルトの曲です。

 

 この曲は、中学生位の時から聞いていましたが、曲名は知りませんでした。

 

 高校生位のある時、世界最初のPCM録音機と言う物がデモンストレーションしていて、それでこの曲が、かかっていたのです。

 

 PCM録音機と言うのは、家庭用のデジタル録音機の走りです。

 

 CDが出来る以前の話で、まだデジタルとは言えテープで録音されていました。

 

 そこでかかっていたこの曲を、音が良いとか悪いとか、そう言うことではなく、曲名そのものが気にかかっていたのです。

 

 そして、ようやく係りの人に、

「この曲名は、なんですか?」と聞くことが出来ました。

 

 すると、しばらくどこかに行っていて、帰ってきてから、

「アイネ・クライネ・ナハトムジークと言う曲です」と答えてくれました。

 

 それからしばらくして、すっかりそのこと忘れていて……CDが発明された時、ポータブルのCDプレーヤを購入し、真っ先にこの曲のCDを買い求めめました。

 

 当時のポータブルCDプレイヤーは、なんとCDケース2枚分の薄さの、CDウォークマンでした。

 

 びっくりするほど、薄かったのを、今でもよく覚えています。

 

 当時の逸話によると、開発部長が見本に作ったモックアップが、あまり薄かったので……開発スタッフが……同じように見える、ひとまわり大きなモックアップを作って、それを開発しようとしたそうです。

 

 しかし、ある時、開発部長が首を傾げ、見本のモックアップを削りなおし、

「よし、これで行こう」と言ったそうです。

 

 驚いたのは、開発スタッフの方です。

 

 最初に部長が作ったモックアップと、寸分違わぬサイズと形になっていたそうです。

 

 物を作り出すとは、そう言うことだと思いました。

 

 なお、このブログは「播磨陰陽師の独り言」の第94話を再編集したものです。