2024年6月21日、夏至の日です。

夏至は日本の暦の二十四節季のひとつで、日の出から日の入りまでの時間が一番長い日に当たります。

春分の日や秋分の日のように祝日にはなっていないため、あまり気にすることなく過ぎてしまいがちですが、暦の上ではとても大切な日です。



また中国の古い思想である陰陽思想では、陽極まって陰に転じる日であり、昨年の冬至から少しずつ陽の割合が増えていって最高潮に達します。

そしてここから次の冬至に向けて、陽の割合が減るとともに陰の割合が少しずつ増えていくのです。

それに伴い、昼の時間も少しずつ短くなってゆきます。









夏至は陽が極まるということから、太陽のエネルギーが最も強い日とされ、スピリチュアル的にも太陽の恵みをいただける日のようです。

ただ夏至は雨の多い梅雨の季節に当たりますので、直接的に日光浴をすることが叶わないことも多いですが。。

それでも太陽の光は地球に降り注ぎ続けていますので、その力は大きな影響を及ぼしています。



陰陽論やスピリチュアルの観点から、古来より夏至はとても神聖な日とされ、世界中で祭祀が行われるなど大切にされてきました。

春分や秋分・冬至も同様です。







冬至が陰が極まる=死と考えると、夏至は陽が極まる=生となるので、生命力が最高潮になるという解釈が出来ます。

このように陰と陽は表裏一体であり、そこから思い起こされる死生観によって古代の人々が生きていたことが分かります。







そして夏至は、体調にも少なからず影響を及ぼすと思っています。

陽が陰に転じるということは、それだけでもエネルギーの質が変わっていくことになります。

となると身体もそれに合わせて、必ず季節の影響を受けることになります。

夏至や春分などの前後に体調を崩しやすいというのは、季節の変わり目ということやこういったエネルギーの変化に対応するためとも言えるかもしれません。



心身が乱れがちになる時間ではありますが、夏至の前後の変化もひとつの原因かもしれませんね。

繊細な人や感性の鋭い人は、こういった変化を感じやすいことが多いので、無理をせずゆっくりと過ごすことです。

太陽のエネルギーで浄化され、次第に落ち着いてくることでしょう。




☝️秋田県 大湯環状列石 古代の日時計