こんにちは、快の院長戸田です。
こちら市川は今朝も晴天、穏やかに晴れ渡っております。
ところが、関東南部は夕方頃になると一時的に天気が急変し、雨や雪の予報が出ています。
週末でお出掛けの際にはご注意ください。
引き続き手洗いうがい、換気をお忘れなく!
では、よろしくお願いします。
逆流性食道炎とは、胃酸や十二指腸液が食道に逆流することで食道粘膜を刺激し、粘膜にびらん(ただれ)や炎症を引き起こす疾患です。
代表的な症状として「胸やけ」がありますが、感じ方には個人差があり何も感じない人も少なくないようです。
さらに胃酸の逆流が酷いときには、食道はもちろん喉や歯にまで達してしまうことも。
喉は耳とつながってもいるため、耳まで胃酸が到達して炎症を起こすケースもあるといわれています。
つまり、胃酸の逆流により歯がボロボロになったり、原因不明の咳や慢性的な中耳炎を発症することもあるのです。
この原因としては、日本人の食生活の変化が挙げられています。
特に、摂取量の増加と共に肉や脂質の割合が増え、これらを消化するために胃酸を分泌する細胞が増えてしまったと考えられています。
これにより、元々は欧米人に多かった逆流性食道炎が日本人にも増えてきたということ。
加えて、予防医療が浸透したことでピロリ菌の感染率低下による胃酸分泌の増加も影響していると推測されている。
ピロリ菌は胃炎を引き起こして胃酸の分泌を減らし胃潰瘍や胃がんの原因となるため、近年では検査で発見されれば除菌をすすめられることになります。
このような背景から、現代の日本人は昔に比べ胃酸が分泌されやすくなっているわけです。
そんな胃酸による不調を起こしにくくするには、生活上の工夫が必要になってきます。
まずは、飲み過ぎ食べ過ぎを防ぎ腹八分目を心掛けること、また高齢者以外は肉の食べ過ぎにも注意をしたいものです。
そして、夕食から就寝までは少なくとも2時間以上(できれば3時間以上)は空けるようにする。
食後すぐに寝てしまったり、ソファーなどで横になったりすると胃酸が逆流しやすくなります。
今や逆流性食道炎はどの年齢にも起こりやすいと認識されており、「若いから大丈夫」などと油断できない状況のようです。
軽度の状態では無症状のことも多い疾患ですが、酷くならないように気をつけたいものですね。
今日も快の健康日記にお越しいただき、ありがとうございます。
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