たとえばバスの中や電車からその車窓に流れる風景を見ているとふいに思い出すことがある。こんなによく思い出すから、もしかしたら私は恋をしていたのではないか、と思うほどだ。
きっと誰もがそんなことのひとつやふたつ、あるんだろう。
たとえばどんなことかといえば、待ち合わせの高架のホームが焼けるように暑かった日のこと。都心のドライブインと夏の曇り空。人混みの坂道の先に見え隠れしている橋の欄干。見上げた花火の落ちていく様と急に聞こえた蝉の声。長い夕暮れの後浅い夜の縁、蛍を探すみんなのざわめきと気づけばふいに隣にいて微笑んでいた人。
とても細かい、本当に一瞬のことがふいに思い浮かんで消える。
夏は、自分的に年を重ねる季節だから、そんなことを考えるのかしら。
着物ブログの本題。
今年はよく着る紗の着物。
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今年は更衣がざっくりで、夏帯と通年帯の入れ替えをしていないもんだから、あぁ、あれ締めようと思いついたら出す、というような感じで、ついつい同じ帯を締めてしまう傾向にある。
この日は、なんとなく黄緑色の麻の帯をしようと思って箪笥を開けたのだけれど、上の方にあったこの帯で「これでいいか、」というようなチョイスだった。
帯揚げもテキトウ。帯締めもテキトウ。レースの帯締めもまだ2本くらいしか出してないからついつい冠組みを手に取る。
懐中時計につけた根付は不祝儀のときにひとつ外して今も地味にこのまま。
お扇子は、ちょっとボロボロになってきたなーと思って今年は新調して、でもまだ使えそうだしと思ってたけどやっぱりボロボロだからちゃんと抛りました。
梅雨が明けたら、毎日毎日熱帯のような暑さで参っちゃうね。
ご自愛ください。
小奈津
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