黒い羊の夢 -14ページ目

黒い羊の夢

綺麗な嘘と、汚い嘘の境界線。迷子はずっと気付かない。

 


あれから何年経ちましたか
いまだに寒い僕です
くしゅん

あれから何か変わりましたか
いまだに不変な僕です
…たぶん

(自信がありません)

きっと

自分をいくら追い詰めても君には微塵も響かない
情の切れ目が縁の切れ目
何度も呪いました怨みました
そうしなきゃ壊れそうで

人の目を嫌い
人の気を引き

堕ちて堕ちて底無し沼

偽善の生温さに頭を振り
偽善の有り難さに顔を汚し

堕ちて堕ちて依存の病み


いつしか君は大人になって
僕も大人になって

恨みつらみが鬱陶しくなって
考えるのが苦痛になって
震えが止まらなくて
君をまるごと忘れました

居ない方が幸せな場合が
あると知りました

しんだ設定にすれば
幸せになれると思いました

僕には君を救う術がなかったんだ
僕は足りなかったんだ

醒めました
どうでもいい


自分をいくら追い詰めても君には微塵も響かない
情の切れ目が縁の切れ目
何度も呪いました怨みました
そうしなきゃ壊れそうで

あれから何年経ちましたか
あれから何か変わりましたか

きっと

君は変わらぬまま

僕は

汚い足跡遺して喘ぐ
僕は泣きながら 引きずりながらでも

いつか笑えるように
這い廻る



 

 



ぼくは言葉を食べます

そこらへんからむしって むしって ぱく ぱく ぱくばく

おいしい言葉 どこかにないかな ないかな

ここは…だれかの電子空間
言葉がばらまかれて

ここは…不特定多数の
なかまたちが

お腹を空かせて
ぎょろぎょろ

見逃さないように…

はやく何か言ってくれ!
晒すなら晒してくれ!
めしうまめしうま お腹が破裂しそうだ! 嘘です

はやく何か聞かせて!
今日のアナタを晒してくれ!
無邪気に 無防備に 餌を垂れ流してくれて ありがとう!

あは


ぼくは言葉を食べます

そこらへんからむしって むしって ぱく ぱく ぱくばく

おいしい言葉 どこかにないかな ないかな

きみも 食べてみてよ

ぼくのはあげないから

きみもお腹 空いたでしょう

親切なぼくだから

一箇所 ヒントをあげる

後は…どうぞ、ごゆっくり


あはん


 
『つまりは私の勘違いであった』と終わりにしたい
明後日に身を投げさせて
『つまりは私の頭がいきすぎただけであった』と訂正
明々後日に身を委ねさせて

スプーンに映る顔が笑う
表と裏 違う色で
ナイフ突き立てたら…泣いてくれるかしら
鏡に映る私の全身が嫌
服でなんか何も隠せない
包丁を装備したら…笑って くれるかしら

髪を切ったの昨日の内に
『切れば何かが変わる気がしていたのであった』
紙を切ったの今日の内に
『シュレッダーは随分前に壊してしまったのでした』


真っ赤な果実を撮りました
誰とは言わないけれど 観てほしかっただけ
真っ赤な果実を採りました
素敵な香り…


取り上げたのは君で 取り上げられたのは私で
静止画のように カクカク 揺れる

理由なんて単純な筈で 単純な理由は簡単じゃない
つまり。
『…詰まり。』

スプーンに映る顔が笑う
表と裏 違う色で
ナイフ突き立てたら…泣いてくれるかしら
鏡に映る私の全身が嫌
服でなんか何も隠せない
包丁を装備したら…笑って くれるかしら

絶望したなんて思ってない
白黒 呼吸が辛い
本当は何もできなかった… できたら勇者になれると
馬鹿みたいに思い込んで
ただ何もない自分がイヤ
包丁を落としたら…ねえ 微笑ってくれますか


 
 

酷い言葉で君の
呼吸にヒビを入れる

暖かな世界の中 まどろむ

君の言葉なんて
信じてないよ

誰でも いいんだろう

ぼくを否定するなら ねえ
元に戻して
ぼくを追い出すなら ねえ
手術して ぼくを別人にして

別人のぼくをあいして


狂ってる可哀相な
君の部屋に鍵を掛けて

白紙の中に 懺悔を綴る

君の言葉なんて
どれも出任せだろう

ぼくはきっと 本当じゃない

壊れた瞬間に終わるなら
こんなに怨みやしない
引きずり廻され擦り切れる
そうして廃棄になる

ぼくを否定するなら ねえ
元に戻して
ぼくを追い出すなら ねえ
手術して ぼくを別人にして

別人のぼくをあいして


 
誰かが泣いた時に限って 雨は降るものだと
僕はなんとなく思う

だからなのかな 激しいその中に 飛び込みたくなるのは

酸性雨だったら大変だけど

涙の味って 感情によって違うというけれど
僕にはわからない

涙ってどうして どこからやってくるの どんないろ?

どうして僕は泣けないんだろう

砂糖のように甘い涙って
塩のように辛い涙って
あるのかな

君が泣いたら 確認してみよう
、、、しないけど


長靴に沢山溜めて 流してみたい
コップいっぱいに溜めて 零してみたい

傘なんていらない
雨宿りなんてしたくない

涙って悲しいだけかな
涙って嬉しいだけかな
ふんばったら出てきてくれるのかな

君の それを 分けておくれよ