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黒い羊の夢

綺麗な嘘と、汚い嘘の境界線。迷子はずっと気付かない。

 
僕の中の黒い虫が騒ぐのです『      』と煩く騒ぐのです…

僕の中の黒い虫が騒ぐのです『あの子を×××』と妖しく騒ぐのです…

真っ直ぐに起てません
小指の爪が痛いです
僕は黒い
僕の中はきっと黒いのです…

僕の中の黒い虫が跳ねるのです『………………』と跳ね回るのです…

ぎりぎりと歯軋り
僕は君を知りません
だから君は僕を知らないで

黒い虫は欲しがる

欲しがる

全部が羨ましくて眩しくて

だから僕に『×してしまえ』と囁くのです…

俯せの朝
目眩を飲み込んで
ゆっくり動きだします

僕は黒い虫が嫌いです『潰れちゃえば、』言いかけて
重圧でくるしい
酸素は何処ですか
喘いで 喘いで もがきます

僕はきっと 黒い虫です…



 


君は兎の皮を被って ひたすら震えてる
偽物の耳の先まで 小刻みに踊ってる
声を転がし指を転がし 君は夢を欲しがる

昨日まで星のように 喜んでいたのに
昨日まで星のように 笑っていたのに

湿気を帯びたその耳を
切り落としてあげようか
汚れを知らぬその毛皮を
目茶苦茶に破いて棄てようか

可愛い兎、僕の兎
醜い兎、皆の兎

穴埋め問題、綺麗事
本物は、汚い

可愛い兎、僕の兎?
醜い兎、誰の兎?



 
風で気持ち悪いくらい吹き飛ばされたよ
手を離した瞬間に
小さく遠く 霞んで消えた

僕の指は小さな針
君をパチンと刺してしまう
泣くのは我慢してるんだ
君が熔けてしまうから

明日曇ればいいな気持ち悪いくらいに
全部消えるから
みなくていいから

僕の声は猛毒
君をパチンと壊してしまう
泣くのはいやなんだ
全部熔けてしまうから

嘘も本当も熔けて混ざってどうでもよくなったらいいなって泣いてたら
僕はたちまち飛ばされる

何処までも 飛ばされる

 
数字を見て数字を見て
鍵を閉め確認確認
数字にドキリとして辺りを見渡すけれど
全部逃げてく感覚が怖くて

依存
きみに依存
依存
ぼくはもうにげられないの
依存

それはかくれんぼ
暗い中に入れてよ入れてよ
どうなるのか知りたいけれど知りたくない
だってそれ以外興味ない

依存
いつだって寂しくて
依存
誰だっていいんだ僕は
依存

ねえ追い掛けてくるの
振り向けば誰もいない
不意にズキンとする心を抑えてもだめ
やがて私はタベラレル

不安
伸ばす手は縄となり
依存
誰かを縛り上げてはその場限りの安心を愛でて
依存

唸り声に笑い声
部屋の外はきっと臭い
腐った奴らに制裁を
そしたらぼくにも制裁を

反抗
自我だけでは足りなくて
犯行
愉しい愉しいそれなのにどうしてだろう
雨は止んでくれない
虚無

広い空を眺めてた
沢山汚いことも綺麗なこともあるけれど
泣いたり笑ったり
それだけで いいんだ

きみの温度
ぼくの温度
それだけで暖かいよ

幸せなんて難しいから
できるだけ傍に居ようよ

忘れてしまうなら
できるだけ笑っていよう

ここにぼくもきみもいたんだ


そんな言葉で 僕を殺せると思ったのか
そんな言葉で 誰かを殺せると思ったのか
自我はどうにもできない
君に僕は奪えない

見ない振りでさよなら

あちら、こちら、縫うように、誘うように
踊る無数の影

奥の奥を、探って、さわって、誘うように
揺れる悪魔の笑顔


おりたいなくしたいこわしたいけしたい
いらないいらないこわしたいあなをあけたい

勘違いで喚くなよ
どうせ見えてないんだから
自惚れで唄うなよ
どうせ聴こえやしないんだから、さあ

おりたいなくしたいこわしたいけしたい
いらないいらないこわしたいあなをあけたい

どこにあけたいそこにあけたいあいしたい
いらないいらないすてたいさいてしまいたい


(だから僕はひとつ嘘を吐いた)