禁忌 | 黒い羊の夢

黒い羊の夢

綺麗な嘘と、汚い嘘の境界線。迷子はずっと気付かない。


其れは、切に願った。
叶わずとも、敵わずとも。



意識が途切れる刹那
見える、幻



待っている
弱々しく手を振って
待っている

やめて、病めて
絲が切れてしまう
その聲をどうか、僕以外に
やめて、辞めて
命が千切れる
僕なんか、嫌いになればいいのに、馬鹿だ、馬鹿だ。
おまえは知らない
何も知らないから、
知らないから、

泣く鳴く黙る
聲は届かず、蒼空に消える


  俺は切に願った。
  強く儚く。
  きっと、おまえは理解らない
  おまえと僕は違う。


願うは唯
    人の躯、
憎たらしい
     おまえの躯。



「これは神の罰だ」
誰かが鳴く
それも悪くはないが、せめて
聲だけでも 此の身にどうか 返してくれと

罪を重ねた哀れ 白銀の、




其れは、切に願った。
叶わずとも、敵わずとも。


  「おまえだけは、幸せに」

消える灯に誘われ
其れは、朽ちた。





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敵である人間に気を赦した狐のうた。



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