回想:混乱と怒号 | ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

父が認知症と診断され、在宅(同居)介護から、2年が経ちました。
認知症と診断されるまで。
認知症の進行による問題行動と苦悩。
そしてこれから。
3人の乳幼児の育児と同時にやってきた、父の介護。日々の記録

今は、2015年8月27日。

父が「もしかしたら認知症かもしれない」と疑った時のエピソードを思い返して書いています。
これは、ちょうど1年前の長女の幼稚園バザーでのこと。

この日は、年長さん(5歳)の長女と、年少さん(3歳)の幼稚園のバザーの日でした。
まだ長男は9ヶ月で、日差しも強かったので、
「11時半に帰るから、◯◯をお願い」と父に長男のお世話をお願いしていました。
長男はまだ寝ていたので、着替えとオムツと、お茶と朝ごはんと、おやつをダイニングテーブルにまとめて用意し9時に家をでました。

我が家は幼稚園の裏口の正面に立っていてます。ちょこちょこと家に戻り様子も見に行きました。
大丈夫そうだったので、10時半位からは家に戻りませんでした。

すると、11時20分ころ、保護者会本部役員のママが私のところに走ってきて
「おじいちゃんが大変そうだから、家に戻ってあげて!」

と。
何で、役員さんが知らせてくれるのか不思議に思いながら戻ると…

裸足の父が、フェイスタオル1枚に包まれた裸の長男を抱いて外に立っていました
そして、私をみるやいなや
「どこにいってたんだ!ふざけるな!」と近所に響き渡るような声で怒鳴りたて「◯◯がクソしたのに、着替えがないんだ!」と。

オムツも、おしりふきも、着替えもわかりやすくダイニングテーブルの真ん中に起き、そのこともしゃんと指を指して「ここに◯◯と~…あるからね」と伝えたのに。

今、思えばこの時から、少しでも予想外なこと(特に息子のうんち)があると、冷静な判断が出来ずに取り乱すという前兆があったのかもしれません。