回想:他人とのトラブル | ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

父が認知症と診断され、在宅(同居)介護から、2年が経ちました。
認知症と診断されるまで。
認知症の進行による問題行動と苦悩。
そしてこれから。
3人の乳幼児の育児と同時にやってきた、父の介護。日々の記録

今は2015年7月27日です。

過去を振り返っての前兆の中で、最も不安に思ったエピソードで、この後私が加盟する県民共済の「認知症電話相談」に電話をかけました。
(明確なアドバイスはなく、結局、電話相談だけにとどまりました。)

これは1年前、2014年夏休み中のこと。
我が家家族と、妹親子と父の8人で、遊園地のプールにいきました。

父は姪っ子のことが大のお気に入り。
姪っ子(孫)とプールに出かけられたことが嬉しくて、終始ごきげん。
ごきげんなじぃさまは、孫のためにスナックを買いに行ったり、ジュースを買いに行ったり、とにかくフラフラしていました。

「あれ?お父さんはどこいったの?」
「本当、お父さんってすぐフラフラどっかいくよね」
父は、昔からフラフラしていたかは定かではないですが、少なくとも「お爺さん」になってからは、落ち着きがなく、目を話すとすぐいなくなるような人でした。

なので、この日もいなくなるのはいつものことという認識でした。

私と妹は、子供たちを主人と父に預け、二人で波のプールを楽しみました。
プールサイドをあるいて、自分たちのレジャーシート(水色の簡易テントが目印)を目指していると、前方に50代くらいの女性と話している父が見えました。
父はヘラヘラ笑っているように見え、私達姉妹は「あれ、お父さんじゃない?何話してるんだろう?ナンパ?」などと言いながら父に近づき「お父さん何してるの?」と言うと
相手の女性が「この人、なんなんですか!?」と。見ると、足元に焼きそばが散らかっていました。

女性の証言によると、
女性が自分の赤いテントに戻ろうとすると、父が何かを足で蹴ってテントの中に入れていたそう。
女性は驚き「あなた、何してるんですか?ここは、ウチのテントですけど」と父に言うと、父は「ここは俺のテントだ」と言って聞かないそう。
どうやら、手に持っていた焼きそばを落としたらしく、それを手で拾うのではなく、足で他人の(女性の)テントの中にいれていたようなのです。
それを指摘した父は、謝るでもなく「ここは、俺のテントだ。このおばさん参っちゃうよ!」と女性をおばさん呼ばわりして、ヘラヘラと事実でない主張をしたのです。

怒る女性に、私達姉妹はひたすら謝り「本当に申し訳ありませんでした。父はお酒が入って酔っ払って訳がわからなくなったようです。本当にご迷惑をおかけしました」と。
父を引きずり話しました。
女性は「これ、酔っ払ってるんですか?変質者だとおもって、係員を呼ぼうと思っていました」と。

確かにビールは飲んでいましたが、多分この時にはもう脳の収縮がかなり進行していたのだと思います。