腸の主な働きは消化、吸収ですが、脳の指示がなくても自己判断出来る臓器でもあります。
腐った物を食べて下痢になる、脳死しても動いているのは腸の自己判断によるものです。
さらにセロトニンの殆どが腸にあります。
この脳内神経伝達物質は意欲や幸福の感情に密接な関係があります。
この物質はアミノ酸と葉酸、VB6などにより小腸で作られます。
腸の状態が良ければ良いほど沢山作られます。
逆に腸の状態を悪くさせる物はストレスです。
ストレスが沢山かかると自律神経が乱れます。
この自律神経は無意識に消化、吸収などを働かせているもので、
交感神経(アクティブ作用)と副交感神経(リラックス作用)が互いに働きバランスをとっています。
交感神経は
心臓の働きを上げ心拍数を上げる。血管を縮め血圧を上げる。唾液の分泌を抑える。胃腸の働きを抑える。気管支を広げる。瞳孔が広がる。排泄を抑える。
副交感神経は
心臓の働きを下げ心拍数を下げる。血管を拡げ血圧を下げる。唾液の分泌を促す。胃腸の働きを促す。気管支を縮める。瞳孔が縮まる。排泄を促進する。
というそれぞれの働きを持っています。今の社会生活では仕事、勉強、家事、育児で常に自分を奮い立たせた、アクティブな状態でいることが多く、交感神経が働く時間がどうしても長くなってしまいます。この生活が常になってしまうとバランスが偏っている状態なので体に負担がかかり、もちろん胃腸の働きも偏ってきてしまいます。
ストレス性の下痢、便秘は自律神経の偏りからくるものです。
ちなみにこの症状には陰陵泉、陽陵泉というツボがよく効きます!
腸の働きを良くしたいのであれば、副交感神経が働くリラックスした状態をしっかり作ってあげることが重要です。
次回はリラックス方法をご紹介します!